【本日の足育相談】
保育士をしています。
裸足保育や草履保育に取り組んでいる園などもありますが、
足育のためには、やはり裸足や草履が良いのでしょうか?
。:*━♪━*:。━♪━。:*━♪━*:。━♪━。:*━♪━*:。
【回答】
ご相談をいただき、ありがとうございます。
みやざき足育センター代表 足育アドバイザー®の成田あす香です。
裸足で過ごすことで得られるメリットは、
足の指が使いやすかったり、
足裏の感覚を育てたりすることですね。
しかし、足育のためには、
必ずしも裸足保育が良い訳ではありません。
なぜかというと、裸足で過ごすと、
足はダイレクトに地面からの衝撃をうけるからです。
園庭が土であったり、園舎が柔らかい木の床材であったりすれば良いのですが、
そうでない場合は、逆に足に負担をかけることになってしまいます。
園の環境に応じて、
裸足にしても大丈夫な柔らかいところでは裸足、
そうでないところでは、上履きや外履きを履くなど、
使い分けるのが良いでしょう。
もちろん…上履きはバレーシューズではなく、
つま先がゆったりしていて、
甲をベルクロで止めるデザインの上履きがおススメです。
草履保育も同様です。
草履のメリットは足指で鼻緒を掴むので、
足指の力が鍛えられるという点が上げられます。
しかし、底が薄くて衝撃を吸収する力は低いですから、
足元の環境に配慮して、土の上などに限るのが良いでしょう。
また、鼻緒がゆるんできた草履を履いていると、
草履が脱げないように不自然な歩き方をしてしまいます。
鼻緒がゆるんできた草履は、鼻緒すげ替えるか、
すげ替えのできない草履は新しいものに変えて、
鼻緒が足の甲にピッタリとフィットしたものを
履くようにしてくださいね。
それから、草履が日常だった頃、
毎日何キロも歩くのが普通だった日本人の足と、
車や電車で移動するのが普通の私たちでは、
足の基礎力が違います。
草履は、靴と違って足の構造を支える機能がありませんので、
草履を一日中履くという草履保育ではなく、
時間や場所を限定して履く草履保育が良いのではないかと、
私は考えています。