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裸足保育・草履保育がいいですか?《メールde足育相談室vol.113》

【本日の足育相談】

保育士をしています。
裸足保育や草履保育に取り組んでいる園などもありますが、
足育のためには、やはり裸足や草履が良いのでしょうか?

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【回答】

ご相談をいただき、ありがとうございます。
みやざき足育センター代表 足育アドバイザー®の成田あす香です。

 
裸足で過ごすことで得られるメリットは、
足の指が使いやすかったり、
足裏の感覚を育てたりすることですね。

しかし、足育のためには、
必ずしも裸足保育が良い訳ではありません。

なぜかというと、裸足で過ごすと、
足はダイレクトに地面からの衝撃をうけるからです。

園庭が土であったり、園舎が柔らかい木の床材であったりすれば良いのですが、
そうでない場合は、逆に足に負担をかけることになってしまいます。

園の環境に応じて、
裸足にしても大丈夫な柔らかいところでは裸足、
そうでないところでは、上履きや外履きを履くなど、
使い分けるのが良いでしょう。

もちろん…上履きはバレーシューズではなく、
つま先がゆったりしていて、
甲をベルクロで止めるデザインの上履きがおススメです。
  
  

草履保育も同様です。
 
草履のメリットは足指で鼻緒を掴むので、
足指の力が鍛えられるという点が上げられます。

しかし、底が薄くて衝撃を吸収する力は低いですから、
足元の環境に配慮して、土の上などに限るのが良いでしょう。

また、鼻緒がゆるんできた草履を履いていると、
草履が脱げないように不自然な歩き方をしてしまいます。

鼻緒がゆるんできた草履は、鼻緒すげ替えるか、
すげ替えのできない草履は新しいものに変えて、

鼻緒が足の甲にピッタリとフィットしたものを
履くようにしてくださいね。

それから、草履が日常だった頃、
毎日何キロも歩くのが普通だった日本人の足と、
車や電車で移動するのが普通の私たちでは、
足の基礎力が違います。

草履は、靴と違って足の構造を支える機能がありませんので、
草履を一日中履くという草履保育ではなく、
時間や場所を限定して履く草履保育が良いのではないかと、
私は考えています。

このサイトの管理人
成田 あす香

みやざき足育センター 代表/NPO法人日本足育プロジェクト協会 理事

保育士/足育アドバイザー(R)/健康経営アドバイザー

子どもの体の健やかな成長と大人の健康づくりに欠かせない「足と靴の基礎知識」「体を動かす楽しさ」をテーマに、2013年より講演活動などを行っています。
これまでに、宮崎県内21市町村と全国5都県にて延べ300回以上の足育講座を開催し、受講者は5000人を超えました。

2024年には、幼少期の足の成長への貢献が評価され、「運動器の健康・日本賞」奨励賞を受賞。
また、宮崎日日新聞「からだの土台足育」連載や、UMKテレビ宮崎、MRT宮崎放送でのメディア出演の実績もあります。

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