
こんにちは! 足育アドバイザーの成田です。
「子どもの足にぴったり合う靴を履かせたい」と思うものの、「靴のサイズが合っているのかどうかわからない」「どのくらいの余裕がちょうどいいのかわからない」と疑問に思いながら、子どもの靴を選んでいるお父さんお母さんは多いと思います。
また、大人の靴選びでも「靴によってサイズが違う感じがして、何cmが自分に合うのか分からない」という相談を受けることがよくあります。
そこで今回は、靴のサイズが足に合っているかどうかを、中敷きを使って簡単にチェックする方法について詳しくお話しします。
この方法は、お子さんの靴選びだけでなく、大人の靴にも応用できる、とても便利なチェック方法です。
靴に書いてあるサイズで買ってはいけない
靴に書かれているサイズが同じでも、メーカーやモデルによって、実際の大きさには驚くほどの違いがあることもあります。
そのため、靴のサイズが足に合っているかどうかは、「足と靴を実際に合わせて確認する」ことがとても大切です。
特に、つま先に適度な余裕があるか、幅が足に合っているかをチェックするようにしましょう。
つま先の余裕は、足の指の厚みや、歩く時の蹴り出しによって指が伸びることを考えたスペースで、サイズによって適切な目安は変わります。
詳しくは、次の項目で説明します。
サイズの確認は「中敷き」を使う方法が分かりやすくおすすめ
子どもの場合、試しに靴を履かせてみたときに、靴の中で足の指を丸めてしまうことがあり、サイズが合っているかどうかが分かりにくいことがあります。
また、大人でも、これまでに本当に足に合う靴を履いたことがないと、試しに履いてみても「どれが正しいサイズ感なのか」が分かりづらいと思います。
そこで、靴の中敷きを取り出して、簡単にサイズチェックをしてみましょう。
1.靴から中敷きを取り出して、平らな床に置きます
2.中敷きの上に、左右両方の足を乗せて立ちます
3.つま先に適度な余裕があるかを確認します。足の一番長い指の先と、中敷きの先の間に、次の余裕があるか見てください。
- サイズが14.5以下の子ども靴:5㎜から8㎜程度の余裕
- サイズが15以上の子ども靴:10mm程度の余裕
- 大人の靴(ウォーキングシューズなど):1cmから1.5cmまでの余裕
4.足の幅も確認しましょう。足が中敷きからはみ出している場合は靴の幅が狭すぎ、逆に中敷きが大きく余る場合は幅が広すぎる可能性があります。

試し履きでは店内を歩いて最終確認を
中敷きでサイズの確認ができたら、実際に靴を履いて試してみまよう。
その際は、ただ履いて立ってみるだけでなく、必ず店内を歩いてみることが大切です。
歩いてみたときに、
- 歩き方がぎこちない
- つまずきそうな感じがする
- かかとがパカパカと浮く(脱げそうになる)
といった感覚がある靴は、足に合っていない可能性があります。
裸足で歩いているときのように、自然で安定した歩き方ができるどうかを確認しましょう。
1か月に1回はサイズと靴の状態をチェック!
子どもの場合は、足が成長して靴が合わなくなっていくため、定期的にサイズをチェックすることが大切です。
1歳から3歳頃は1年で約2cm、それ以降も1年に約1cmのペースで足が大きくなります。
足が成長していくペースは一定ではなく、時期によっては、わずか1か月で5mm以上大きくなることがあります。
気づかないうちに靴が小さくなっていて、足の変形を招いてしまうことがないように、1か月に1回、靴の中敷きを取り出してサイズを確認しましょう。
「毎月10日」「月初めの週末」というように、チェックする日を決めておくと、忘れにくくなります。
靴を変えるタイミング
子どもの靴を確認したときに、中敷きのつま先の余裕が5mmを切りそうになっていたら、サイズアップのサインです。
1か月に1回のチェックで余裕が5mmに近づいてきたら、次のサイズの靴を準備しておくと安心です。
サイズアウトのタイミングで慌てないよう、ワンサイズ上の靴をあらかじめ用意しておくのもおすすめです。
また、靴底のすり減り、破れや型くずれがある場合は、靴の機能が低下しているので、サイズは合っていても新しい靴への買い替えを検討しましょう。
大人の場合はサイズアップの必要はありませんが、靴が消耗してきたら買い替えのサインと捉えてください。

まとめ
子どもの足の健やかな成長には、足に合ったサイズの靴を履くことがとても大切です。
同じように、大人にとっても、足に合う靴を選ぶことは、足のトラブルを予防し、いつまでも歩ける健康な足でいるために欠かせないポイントです。
1か月に1回、サイズや靴の状態をチェックすることを習慣にして、子どもも大人も、足を大切にしていきましょう。
足育アドバイザー(R)/保育士
成田 あす香