中学生くらいになればおしゃれ靴もOK?

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小学校高学年から中学生の女子のいるお母さんから足育講座でよく聞かれる質問で、「娘がヒールの高い靴を履きたがるのですが、もう履いても大丈夫ですか?」というものがあります。

靴売り場に行くと、ティーンズ向けのキラキラしたヒールの高い靴やサンダル、可愛い飾りのついたミュールなどが並んでいますから、大人っぽく背伸びしたい女の子たちは、間違いなく憧れることでしょう。

休日や長期休暇になると、このようなタイプの靴を履いておしゃれしている女の子たちも多く見かけます。

しかし、足の健康を考えると、小学校高学年から中学生でも、まだまだ、このような靴は避けた方が良いと思います。

この時期は、筋骨格が急成長したり、女子は月経が始まったりと、体に大きな変化が起こるため、乳幼児期と同じくらい、足の成長を丁寧に見守りたい大切な時期なんです。

月経が始まる頃は足トラブルが起こりやすい時期

月経のときには、月経をスムーズに進めるための女性ホルモンが分泌されますが、そのひとつに「リラキシン」という女性ホルモンがあります。

このホルモンは関節をゆるめる働きがあり、そのおかげで骨盤がゆるんで月経血を体の外に出しやすくなります。

一方で、このホルモンは骨盤だけでなく全身の関節をゆるませるので、骨や関節がたくさんある「足」の骨格もゆるみやすい状態になっています。

そして、骨の成長が完了するのは18歳頃までかかるため、まだ骨格は未熟で変形が起こりやすい状態です。

月経中の10代の女子の体は、大人の私たち以上にデリケート。

小学校高学年から中学生の時期こそ、靴選びのポイントをおさえた靴で、足の骨格をしっかりと守り支えてあげたいときなのです。

今、背伸びをしておしゃれ靴を履くことで足が変形してしまい、大人になって本当にヒールを履きたいときに足が辛かったら……残念ですよね。


  

筋骨格の急成長で体にストレスがかかりやすい時期

小学校高学年から中学校の頃、身長が急に伸びる時期があります。
 
この時期は、骨がまず先に成長し、そのあとに筋肉が成長していくため、骨にくっついている筋肉が引っ張られて固くなりやすくなっています。
 
そして、骨と筋肉のくっついた部分にストレスがかかりやすいので、お子さんによっては膝などの関節が痛むようなトラブルが起こることもあります。
  
このような時期にヒールの高い靴やミュールを履いたら、無理のある立ち方・歩き方によって筋肉を固くしてしまい、わざわざトラブルを起こすことにもなりかねません。
  
足に負担のかからない靴、足を守り支えられる靴を選び、正しい立ち方・歩き方をすることで、美しいラインの足を育てることもできます。

将来おしゃれな靴を履くために、今は足育に専念♪です。

スニーカーでおしゃれを楽しもう

月経の始まりや筋骨格の急成長など、体の発達に大きな変化が起こる、小学校高学年から中学生の時期は、足のトラブルが起こりやすい時期。
 
だから、足に負担のかかるヒールやミュールではなく、「スニーカー」がおすすめです。

スニーカーもいろいろなデザインのものがありますが、次の3点を満たす靴でサイズが合うものを履くと、健康で美しい足を育てることができます。

靴ひものあるもの

スリッポンタイプもありますが、靴が脱げないように足指に力が入ってしまい、足に負担がかかります。
靴ひもタイプのスニーカーで、足に合わせてぴったり履いてください。
       

かかとに芯がはいっているもの

  
かかと周りに芯が入っている靴を選ぶと、靴がかかとの骨を支えてくれ、足首がぐらつきにくくなります。
足裏やふくらはぎ、太ももの筋肉を正しくバランスよく使いやすくなり、美しい足を育てることにつながります。    
   

足の指が曲がる位置で靴底も曲がるもの

靴底が固かったり厚すぎたりして曲がらないものだと、足の指で地面を踏み返すことができず、正しく筋肉が使えません。
本来使うべき筋肉が使えないと足に負担がかかり、痛みやむくみなどのトラブルの原因にもなります。

気に入ったデザインのスニーカーで、しかも足に合うものを探すのは、なかなか時間はかかります。

でも、いい靴と出会えた時は本当に本当にハッピーになれます。

どうぞ楽しんで靴を選んでみてください。

100歳まで歩ける足を育てる保育士
足育アドバイザーⓇ 成田あす香