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足にいい上履きを選ぶポイント|ベルト付きで足指を圧迫しないこと

多様な上履きの写真とこの記事のタイトル

こんにちは! 足育アドバイザーで保育士の成田です。

子どもの健やかな成長には、靴選びがとても重要です。

特に子ども達が毎日使う「上履き(上靴)」は一日中履かれるものなので、足のことを最も考えて選びたい靴です。

今回は、幼稚園や小学校で履く子どもの上履きにフォーカスして、「足にいい上履きは、どんな上履きなのか」を考えてみましょう。

子どもの上履きに求められる機能

子どもの足は成長途中で、骨や関節が未熟です。

骨の成長は18歳頃まで続きますので、この期間は特に慎重に靴選びをする必要があります。

足にいい上履きには、次のような機能が必要です。

(1)足の指が圧迫されないこと
(2)足と靴がしっかりと固定されること
(3)靴底がしっかりしていて、足の指が曲がる位置で曲がること
(4)衝撃を吸収してくれること
(5)かかとをしっかり支えられること

バレーシューズの問題点

上履きとしてよく履かれる「バレーシューズ」は、実はこれらの機能を備えていません。

つま先の幅が狭く、足の指が圧迫されやすい

多くのバレーシューズは、子どもの足に合わない形をしています。
子どもの足は年齢が低いほど、かかとからつま先に向かって扇形のような足の形をしていますが、バレーシューズは幅がほとんど変わりません。
そのため、つま先の部分がきつくなり、足の指が圧迫されやすくなっています。

ベルトがついていないため、足と靴が固定されない

バレーシューズは紐やベルトがないため、足と靴がしっかり固定されません。
その結果、歩くときに靴が脱げやすくなり、不自然な歩き方を強いられます。

私が足育を広めようと思ったきっかけの一つは、長男の足の指がいわゆる”浮き指”になっていることに気づき、バレーシューズをやめて足にいい上履きを履かせるようにしたら、指がきちんと床につくようになったことでした。

足指の圧迫を明らかにする写真。バレーシューズと足にいい上履きを同じ足模型に履かせ比較。バレーシューズではつま先がはみ出し、圧迫を受けているのが分かる。

足にいい上履きとは

足にいい上履きの条件は、足の健康にマイナスの影響を与えないことです。

以下の5つのポイントをできるだけ満たす靴を選びましょう。

(1)つま先に広さと厚みがあること

靴で足の指が圧迫されないように、中敷を抜いてに足を合わせてみて指が納まる広さがあるか、履いて歩いてみて指が当たるところがないかを確認してください。

(2)ベルトまたは靴紐がついていること

足と靴がしっかりと固定できるよう、ベルトか靴紐のあるものを選んでください。
試し履きでしっかりとベルトをとめて(靴紐を締めて)、ゆるみなく履けるかどうかを確認してください。

(3)足指の曲がる位置で靴が曲がること

靴を手に取ってつま先を軽く押し上げて確認するとともに、試しに履いて歩いてみて、歩きにくさがないかを確認しましょう。

(4)靴底に適度な弾力があること

靴底が柔らかくてグニャグニャと曲がったり、硬くて曲がらないようなものは、衝撃を吸収する力が弱く、足に負担がかかるので避けましょう。

(5)かかとがしっかりしていること

かかとの部分に芯が入っていて、上から押してもつぶれにくいものを選びましょう。
かかとの骨が倒れ過ぎないように靴で支えることができ、足をけがやトラブルから守ってくれます。

なお、上履きは、災害時や非常時にはそのまま避難靴にもなる履き物です。
これらのポイントを満たす上履きは、バレーシューズよりも靴底がしっかりしていて脱げにくいため、より安全に避難ができます。

足にいい上履きはどこで買える?

靴屋さんの店頭でこれらのポイントを満たす靴が買えるところはかなり限られますが、オンラインショップでは多様な上履きを購入できます。

「サイズが合わなかったらどうしよう」と心配される方もいるかもしれませんが、多くのショップではサイズ交換や返品が可能です。

どのショップでも、サイズ交換や返品についての説明が書いてあるページがありますので、よく読んで内容を確認しておきましょう。

Amazonのプライム会員限定の「Prime Try Before You Buy: 決めるのは試着の後で」というサービスでは、4点まで取り寄せて試着ができ、足に合ったものだけを購入して残りは返送できるので、私はよく利用しています。

それでは、足にいい上履きとして試してみたい商品をご紹介します。

試してみたい商品をご紹介


外履き用を上履きに転用する方法もあります。
ただし、学校や使用場所によっては、靴底の素材が指定されている場合もあるので、あらかじめ確認しておくと良いです。

子どもが、一日の中で一番長く履く「上履き」。
ぜひ足の成長を守る、足に合うものを選んでください。

足育アドバイザー(R)/保育士
成田 あす香

このサイトの管理人
成田 あす香

足育アドバイザー(R)、保育士。
足の健康と靴選びの講師として、園や学校、子育て支援施設などで講演を行う。2024年には幼少期の足の成長に対するアプローチが評価され「運動器の健康・日本賞」奨励賞を受賞。

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