私は2足のスニーカーを持っていて、基本的に日替わりで交互に履いています。
そのうちの1足がこの靴で、「スーパーフィット」というオーストリアのブランドの子ども靴です。
私と娘は足が細くて、合う靴が少ないので、細足向けの靴の情報には敏感です。
ヨーロッパの子ども靴を販売しているお店などで、足が細いお子さんにこの靴がよく勧められていると、名前を聞いていました。
しかし、宮崎ではこれを置いている靴屋さんはどこにもなく、なかなか実物を見る機会がありません。
上京した際に、千葉県にある靴とインソールのお店「Bloque(ブロック)」に伺い、ついにこの靴を手に取って見ることができました。
確かに細い。そして、デザインがかわいい。こんな靴なら、娘も喜ぶだろうなあ。
そう思いながら何度も眺めていると、社長の村田由一さんが
「試しに履いてみますか?たぶん合うサイズもありますよ」
と勧めてくださいました。
足に合わせてみると、今までに感じたことのないフィット感と踵の安定感があります。
歩いてみて、さらに驚きました。
「こんな風に足がまっすぐに出せるなんて、初めて」
私は、その歩き心地に感動して、すぐに購入を決めました。
この靴の気に入っている点は、まずは脱ぎ履きがしやすいということです。
面ファスナーで止めるようになっているので、紐靴に比べて手早くできます。
次に良い点が、靴の幅が私の足にぴったり合う細さで、ヒールカウンター(踵に入っている芯)がしっかりしているので、靴が足を支えてくれる感覚が高いことです。
そして、最後は何といってもデザインです。
私は、手早く脱ぎ履きができる、面ファスナーやファスナー付きの靴をずっと探していました。
しかし、こういうタイプの靴は、年代の高い方に向けたものが多く、幅もデザインも気に入らないものばかりでした。
この靴は、サイズもデザインも良いので、とにかく履くのが嬉しいです。
意外なことに、普段着物にもよく似合いました。
日本では、室内にあがるときに靴を脱ぐ生活文化があるので、脱ぎ履きの機会が多いですよね。
でも、紐をゆるめて履いたスニーカーやスリッポンでは、外をきちんと歩くことができません。
脱ぎ履きの頻度が高くて大変だという方は、面ファスナーやファスナーで止める靴を探してみてください。
その時、女性の方であれば、子ども用の靴も選択肢に入れてみると、意外に良いものが見つかるかもしれません。
ただし、子どもと大人の靴では木型が異なりますので、足に合わないこともあり得ます。
必ず試し履きをして、少しでも気になることがあれば、それは辞めておくのが鉄則です。
それから、面ファスナーの靴は紐靴に比べると強度は低いので、長く歩くときには紐のスニーカーにした方が良いそうです。
あなたの足にも、良い靴が見つかりますように。
みやざき足育センター 足育インストラクター 成田あす香