お読みいただきまして、ありがとうございます。
みやざき足育センターの成田あす香です。
本日はコラム「足育質問箱」をお届けします。
メールやLINE、出張足育講座でお受けした質問について、足育アドバイザー®・保育士の資格や3人の子育て経験からお答えしていきます。
本日の質問はこちら!
Q. かかとのガサガサのケアや防止策を知りたい!
暖かくなって素足でいる機会が出てきたので、足のかかとのガサガサが気になりだしました。
これも足育に関係ありますよね? ケアの方法や防止策など教えてください!
A. よく聞くケア、何も買わずにすぐできるケア、 プロによるケアをご紹介
ご質問をいただき、ありがとうございます。
外出先で靴を脱いだり、サンダルや草履を履いたりと、足を見せる機会があると、かかとのガサガサ、ゴワゴワ、ひび割れは、気になりますよね。
まずは、よく聞くかかとのケア方法について説明したいと思います。
よく聞くかかとのケア方法はどう?
かかとのガサガサのケアの方法としてよく見聞きするのが、やすりや軽石などで削る方法、足に貼ったり履いたりするパックを使う方法です。
どちらも手軽で便利な方法なのですが、実はリスクもあるので注意が必要です。
削る方法では、削った箇所から細菌感染を起こす可能性や、皮膚の削り過ぎによる防御反応でかえって角質が厚くなってしまうことがあります。
足に貼ったり履いたりするパックは、薬剤を使って皮膚を柔らかくするものなので、皮膚が弱い人はトラブルを起こす可能性があります。
自己流のケアは思わぬトラブルにつながることもあります。
だから、私は日常でできるごく普通の足のケアをやってみることをおすすめします。
何も買わずに今日すぐに家でできるかかとのケア
足のケアの第一歩は「足をきれいに洗うこと」。
「な~んだ」という感じですが、手や顔と同じように、足のお手入れをしていますか?
- お風呂で体を洗うときは、よく泡立てた石けんで足を包み込むようにして、指の間まで丁寧に洗う
- お風呂から上ったら、タオルで優しく足を押さえて水分をふき取り、すぐに保水&保湿をする
これを続けるだけでも、古い角質が取り除かれ、新陳代謝が促進されて皮膚の生まれ変わりのサイクルが働きやすくなるので、かかとのガサガサは改善していきます。
保水&保湿は、いつも手や顔に使っているスキンケア用品で大丈夫です。
そして、セルフケアと並行して進めたいのが、かかとがガサガサになる原因を取り除くことです。
「立ち方」「歩き方」「靴」を見直そう
かかとがガサガサになる一番の原因は、かかとに体重がかかりすぎていて、その刺激から皮膚を守ろうと角質が厚くなってしまっていることです。
かかとに体重がかかりすぎる理由としては、
- 足裏の重心バランスが崩れている
- 足に合わない靴、脱ぎ履きしやすい靴をよく履いている
- 靴の履き方が間違っている
などが挙げられます。
だから、これを変えていかないと、一生懸命ケアをしても、なかなか変化が起こりません。
足裏の重心バランスは、足の内くるぶしと外くるぶしを結んだちょうど真ん中の辺りをイメージしてみてください。
立つ時も歩く時もこの位置を意識するようにすると、足裏の重心バランスが偏らず安定しやすくなります。
そして、靴は足の動きにぴったりとついてきてくれるものを。
靴のタイプは、足に合わせて細かな調整ができるひも靴、パンプスの場合はベルトやストラップなどがついているものがおすすめです。
靴を履く時は、「かかとトントン」と足と靴のかかとの位置を合わせた状態で、靴ひもの結び直し、ベルトの止め直しをしてください。
このような履き方をしないと、靴の中で足が動いてしまうため、かかとの皮膚がこすれて、かかとのガサガサの原因になってしまいます。
また、自分ではぴったりのサイズの靴を履いていると思っていても、大きすぎるサイズになっている方が多いように感じます。
プロの手によるフットケアのすすめ
皆さんの中には、定期的に歯医者でクリーニングを受けている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
日本ではまだ一般的ではありませんが、足も歯と同じように、医療的な視点や足の病気を予防する視点で行うフットケアがあります。
かかとのガサガサはもちろん、タコ、ウオノメ、爪もケアしてもらえます。
私は、年に1~2回くらいケアに行きますが、足に触れてもらっているひと時は極上の癒し時間です。
とてもきれいな足になった足をみると気分が上がり、「この足をキープしよう!」とセルフケアにも力が入ります。
宮崎県ではこちらのサロンでフットケアが受けられます。
アクーユさんでフットケアをしてもらったときのレポートがありますので、良かったら参考にご覧ください。
本日は「かかとのガサガサのケアや防止策を知りたい!」というご質問にお答えしました。
この記事の執筆にあたっては、足育アドバイザー®養成講座の皮膚科学の講義(高山かおる先生)および先生の著書『ガサガサかかとが危ない!足の手入れが健康寿命を延ばす」を参考にしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
みやざき足育センター 成田あす香
(足育アドバイザー®/保育士)