こんにちは! 足育アドバイザーで保育士の成田です。
子供の成長を健康を考えると、サンダルの選び方にも気を配りたいもの。
いつから履かせるべきか、どんなものが足にいいのか、気になるところですよね。
今回は、サンダル選びのポイントやよくある質問について、お話しします。
サンダルを履かせ始める時期
サンダルは靴に比べると足を支える機能が弱いため、歩き方が安定するまでは履かせないでください。
早くても2歳以降まで待つことをおすすめします。
サンダル選びのポイント
サンダルの選び方も、靴の選び方と基本は一緒です。
・ベルトで足の甲に合わせて止められるか?
・サイズが足の長さと幅にあっているか?
・足の指の付け根のところで曲がるか?
・かかとの支えがしっかりしているか?
・底は衝撃を吸収する厚みがあり、滑りにくいか?
・つま先が少し反りあがっているか?
・つま先が足の指を圧迫していないか?
サンダルを履く場面は、水辺などが多いと思います。
濡れた場所は滑りやすいため、底が滑りにくいかどうかを特に注意しましょう。
また、プールサイドは硬いコンクリートの場所もあるため、底が薄くて柔らかいと、足に負担がかかってしまいます。
サンダル選びこそ、底をしっかりとチェックして「衝撃を吸収する厚みがあり、滑りにくいもの」を選ぶことが大切です。
サンダルのサイズ選び
靴のサイズ選びでは、中敷をはずしてその上に足を乗せて立ち、つま先の余裕が適切かを確認する方法がおすすめです。
しかし、サンダルの場合は、中敷がはずせないものが多いと思います。
つま先が開いているデザインの場合は、外見から、必要な余裕の目安を確認しましょう。
- 靴のサイズが15cm以上の子ども靴→10mm程度の余裕
- 靴のサイズが15cm未満の子ども靴→5~8mm程度の余裕
つま先が開いていないデザインの場合は、履いた状態で上から触れて確認したり、歩かせてみて判断します。
歩き方が不安定だったり、転びやすい感じがするものは、足に合わないと判断して、違うものを探しましょう。
サンダルに関するQ&A|サンダルを履くとよく転ぶ
足育相談で「このサンダルを履くと、よく転ぶ気がするのですが…」という内容がよくあります。
そのサンダルを見せていただくと、かかとに支えがないデザインであることが多いように感じます。
かかとに支えがなく、足の甲の部分だけがベルトでしっかり留まっていることで、歩くときに足がぐらぐらと不安定になり、転びやすさにつながるようです。
特に歩き方がまだ不安定な1歳から2歳のお子さんにサンダルを履かせる場合は、かかとの支えがしっかりしていて、足の甲を覆う部分が広いものを選んでほしいと思います。
また、つま先の反りあがりがなく平らなものも、つま先が地面につっかかって転びやすく危ないです。
サンダルを平らなところに置いた状態で横から見て、つま先の反りあがりがあることを確認しましょう。
サンダルに関するQ&A|夏はサンダルを履かせた方がいい?
足育講座では「夏は暑いのでサンダルを履いた方がいいですか?」という質問が多く寄せられます。
靴は蒸れやすいイメージがありますが、それはサイズの合わない靴を、間違った履き方で履いているからです。
足に合うサイズの靴を正しい履き方で履いていると、歩く時に靴の中の空気が出たり入ったりする「ふいご現象」が起こります。
合わせて吸湿性の高い靴下を履いていれば、靴の中は思ったよりも蒸れることはありません。
サンダルの方が都合が良い場面、たとえば海や川やプールで遊ぶようなときには、必要に応じてサンダルを履かせてください。
サンダルに関するQ&A|川遊びや磯遊びにおすすめのサンダル
川遊びや磯遊びのサンダルの選び方も、多く質問が寄せられます。
川遊びや磯遊びに使うサンダルは、ベルトがないもの、つま先が開いているものは避けましょう。
まず、ベルトがついていないと、水の流れでサンダルが流されてしまいます。
そして、つま先が開いているものは、足の指先をけがしたり、爪が折れたり剥がれたりする危険があります。
水の中にいる間に皮膚や爪が柔らかくふやけ、その状態で岩や石に接触したり、流れてきたものが足に引っかかったりして、指や爪のけがにつながります。
なお、川や磯で遊ぶための専用シューズもありますが、ワンシーズンに何度も使うのでなければ、スニーカーで代用することも可能です。
靴下で履くとつま先の余裕がないけれど、裸足なら5㎜の余裕が取れる程度の靴は川遊びや磯遊びで使えます。
まとめ
サンダルは、靴と同じように、子どもの成長と健康、そして安全にも関わる大切な履き物です。
サンダルこそ、選び方のポイントやサイズに気を配り、子どもの足の成長を守る必要があります。
そして、サンダルは靴に比べれば足をサポートする力は弱いので、夏だからといってサンダルを履くのではなく、場面に応じて履き分けるようにしましょう。
足育アドバイザー(R)/保育士
成田あす香