お読みいただきまして、ありがとうございます。
みやざき足育センターの成田あす香です。
今日は、国富町の森永児童館にある
子育て支援センターに足育講座に伺いました。
前半の30分は
「0歳から6歳までに足を育てておくべき理由」と、
靴の選び方についてお話をさせていただき、
後半の30分は親子で体を動かしながら、
家でできる足育を体験していただきました。
それでは、講座の始まりに
お母さん方からいただいた質問をご紹介します。
□ 子どもの靴の選び方が知りたいです
(6歳&8カ月の子どものいるお母さん)
□ 前はO脚が激しいと言われていたが、
最近は内股が気になります
(2歳9カ月の子どものいるお母さん)
□ 靴の選び方と、足育全般について知りたいです。
(4歳&7カ月の子どものいるお母さん)
□ 靴の選び方と足を強くする方法が知りたいです。
(6カ月の子どものいるお母さん)
足に良い靴を選ぶための、3つのチェックポイント
子どもの靴でも、大人の靴でも、
足に良い靴を選ぶためには、
チェックしてほしいポイントが全部で7つあります。
しかし、靴屋さんに行って、
最初から7つのポイントの全てをチェックするのは、
ちょっと難しいかもしれません。
そこで、靴選びに慣れてくるまでの間、
まずは必ずチェックしておきたい3つのポイントを、
実演を交えてお伝えしました。
(1)甲の高さがベルトや紐で調整できる
(2)かかとをしっかり支えられる
(3)足の指の関節が曲がる位置で、
靴底も曲がる
このポイントを満たした靴と、
そうでない靴をお手元に回して、
触って確認をしていただきました。
子どものО脚と内股の話
「前はO脚が激しいと言われていたが、最近は内股が気になる」
という質問を寄せてくださったのは、
2歳9カ月の子どものいるお母さん。
話を詳しく伺ってみると、
О脚が激しいと言われていた時期は1歳台、
2歳になってから内股が気になっているそうです。
実は、子どもの足は、
生まれてから6歳までの発達の過程で、
О脚→X脚→それぞれの足へと変化をたどります。
О脚とは、内くるぶしをそろえても、
左右の膝の内側がつかない状態を言い、
X脚とは左右の膝の内側をそろえても、
左右の内くるぶしがつかない状態を言います。
発達の過程で、このような足の変化はあるので、
極端でなければ経過を見守っても大丈夫ですが、
病気が原因でO脚やX脚になることもあります。
だから、「これは気になるな」と感じた時は、
小児科か小児整形外科に迷わず相談してください。
乳幼児は医療費の助成があり、無料で受診もできますから、
「何もなかった」ということを確認して安心するためにも、
医療機関に行って話をしてみると良いと思います。
赤ちゃんの足を強くする親の関わり3か条
人間の足には、
体全体の骨の数の4分の1が集まっていて、
とても緻密で繊細な構造をしています。
人間は生まれてから立ち上がるまでに、
1年から1年半の期間がかかりますが、
それは、地面に対して体を垂直に保つための、
上半身の筋肉や骨を先にしっかりと育てて、
足に負担がかからないようにするために、
欠かせない時間なのではないかと思います。
赤ちゃんは、あおむけのままで
手足を少し動かすことしかできないところから、
寝返りができるようになり、
おなかをつけたはいはい(ずりばい)、
両手両膝で支えるはいはいができるようになり、
1人で立ち、歩けるようになっていきます。
赤ちゃんのうちに、
その発達をしっかりとやり切ることが、
足を強くすることにつながっていきます。
そこで気をつけたいのが、赤ちゃんへの関わり方。
「左右対称の抱っこをする」
「上半身を育てるあそびをさせる」
「はいはいをする前にお座りをさせない」
赤ちゃんが、ひとつひとつ確実に、
発達の段階を追って成長するために、
この3カ条を大切にしてほしいです。
実際に赤ちゃんを抱っこしたり、
遊ばせてみたりしながら、
その方法を具体的に体験していただきました。
「履き方の練習を上の子に教えていこうと思う」
それでは、足育講座を受講されたお母さん方のご感想を紹介いたします。
楽しかったです。もっと体を動かしたいです。
いい靴を履いて、親子でたくさん歩こうと思います。
立ち方がとても勉強になりました。
靴は気を付けて選んでいたつもりでしたが、
毎月の測定や履き方の練習はしていなかったので、
今日から上の子に教えていこうと思います。
上の子、下の子、共通して取り組めることばかりだったので、
帰って今日から実践していきます。
「実際に体を使って行うことで分かりやすかった」
続いて、主催された子育て支援センターの先生のご感想です。
日頃から、児童館に来る小学生の子ども達をみていて、
靴選びに関心をもっていました。
自分も子育て中で、
靴のサイズ選びなどに迷うことがたびたびあります。
6歳までの足育が一生の土台になることと、
靴の選び方が分かるということを聞いて、
子育て支援センターでの講座の依頼を決めました、
子どもの足を育てるためには、
抱っこのしかたや手助けのしかたなどの、
ふだんの生活での親の関わり方が重要になることを、
実際に抱っこをしながら理解できました。
また、足裏の重心(バランスポイント)の見つけ方、
その位置が全ての動作に関わってくることも、
体を使って行うことで分かりやすかったです。
森永児童館の子育て支援センターには、
今年度は4回に渡って講座に伺います。
次回は7月5日(木)で、
先生方にリクエストをいただきまして、
ウォーキング講座を行います。
お読みいただき、ありがとうございました。
質問やご感想がありましたら、こちらまでお送り下さい。