ファーストシューズを買う時期は?
1歳のお孫さんのいる友人から、ファーストシューズについてメールでご質問いただきました。
「孫が2〜3歩オットットと歩くようになりました! ファーストシューズはいつ買えばいいですか?」
お孫さんのはじめの一歩を、目を細めて嬉しく見守っていらっしゃる様子が目に浮かぶようです。
返信したメールの内容を記事にしてシェアしたいと思います。
ファーストシューズを買うのは10歩歩けるようになったら
ファーストシューズを買うのは、自分の力で床から立ち上がり、10歩くらい安定して歩けるようになったらでOKです。
自力でしっかり歩けるようになると、今まで丸まっていることの多かった足の指がまっすぐ伸びやすくなり、あっという間に履けなくなってしまいます。
なので、早く靴を買いすぎると、もったいない(笑)
特に靴を履かせないといけない理由(たとえば、保育園で必要とか)がなければ、10歩くらい安定して歩けるようになるのを待ってから、足のサイズを測って靴を買うことをおすすめします。
また、公園の芝生など柔らかい土の上で遊ぶのであれば裸足でも大丈夫ですので、10歩歩いたからといって慌てて靴を買わなくても大丈夫です。
一方、アスファルトの上や鉄筋コンクリートの建物の床などは硬くて足にかかる衝撃が強いので、こういうところでも歩きたがるようになったら、靴は買ったほうがいいと思います。
ファーストシューズを選ぶ時にチェックするポイント
靴を選ぶときにチェックしたいポイントをお伝えしますので、靴を触りながら確認してみてください。
(1)ベルトやひもがついているかどうか
⇒甲の高さや足首の太さに応じて、足と靴をぴったりと合わせて履けます。
(2)靴のつま先側1/3程度の場所が曲がるかどうか
⇒歩いたり走ったりするときには、足の指の関節の部分が曲がります。
足の曲がるところと同じところで靴も曲がるものが、スムーズな歩行を助けます。
(3)かかとの骨を支える「芯」が入っている靴かどうか
⇒歩き始めの子どもは足のアーチが未発達で、かかとの骨が小さくて筋力も弱いので、かかとに硬い芯が入っている靴を選ぶと、足の骨格を靴で支えることができ、全身の筋肉をバランスよく育てる助けになります。
(4)つま先は広く、厚みがあるデザインになっているか
⇒足の骨が軟らかく未発達なため、靴でつま先を圧迫してしまうと足が変形する恐れがあります。
(5)つま先が少し反り上がっているかどうか
⇒特によちよち歩きの頃は、靴のつま先を地面に引っかけて転びやすいので、靴底のつま先部分が反りあがったもので転ばないようにしてあげてください。
(6)靴底に適度な厚みや弾力があるかどうか
⇒「ファーストシューズ」として売られている靴の中には、靴底が薄くて柔らかいものもあります。靴に慣れるという点ではいいのかもしれませんが、靴底が薄くて柔らかいものは地面から受ける衝撃を和らげることができません。アスファルトや鉄筋コンクリートの床の硬さから足を守ることのできる、適度な厚みと弾力のあるものを選んでください。
これらのポイントを満たした靴を最後にまとめて紹介しますので、参考にしてみてください。
サイズ選びは中敷きを使って
まずは、裸足で足の長さ・幅(できれば周径も)を測り、サイズ選びの目安にします。
同じサイズが書いてある靴でも、メーカーやモデルによって実際の大きさは異なるので、サイズを選ぶ時は靴の中敷きを取り出してチェックする方法がおすすめです。
中敷きを使ったサイズの確認のしかたを文章と動画で紹介したブログがありますので、こちらを参考にしてください。
中敷きを使ってサイズがちょうど良さそうだったら、今度は履いて歩かせてみます。
足に合っている靴だと、裸足で歩いている時と同じように歩けますが、足に合わない靴だと歩き方がいまいちだったり転びやすかったりします。
同じメーカーの靴でも、靴のデザインが違うと歩き心地も変わりますので、履き比べてみてベストな靴を選んでください。
月に1回サイズの見直しを
子どもの足の成長はあっという間で、3歳までは1年に2センチのペースで足が成長します。
靴のサイズは5ミリ刻みですから、単純計算で考えても「年に4回」靴を買い替える事になります。
しっかりと年間の予算として、子どもの靴代を確保しておいてください。
また、発達の段階や季節によって、成長のペースが著しいときもあり、買った靴が1カ月でサイズアウト…というのも珍しくありません。
靴を買った後、毎月1回サイズチェックをして、靴が小さくなっていないかを見てあげてください。
みやざき足育センターでの足計測
顔が1人1人違うように、足の個性も1人1人違います。
がっちり太い足、ほっそりした足、甲の低い足、甲の高い足。
靴屋さんでは、足の長さは測ってもらえますが、足の幅や周径まで測ってくれるところは限られていますので、ぜひみやざき足育センターに足計測に来てみてください。
また、足の発達の状況も見ながら、今おすすめの靴の紹介、発達を助けるための遊びの紹介などもしています。
詳細はこちらでをご覧ください ⇒足の成長と靴チェック&足育実践レッスン
チェックポイントを満たしたシューズの紹介
甲の部分のデザインが「内羽根式」「外羽根式」で分類して紹介します。
外羽根式は甲にあたる部分が大きく開くため、履かせやすかったり、足の幅や甲の高さに対する調整を利かせやすいという特徴があります。
靴を履かせる時に甲がきつくて入りにくいお子さんなど、外羽根式だと履けることがありますので、試してみてください。
内羽根式
外羽根式
※プライム会員になると、試着後に気に入った商品だけを購入できるサービス「プライムワードローブ」が利用できます。
家で子どもの機嫌の良い時に試し履きができたり、靴が手に入りにくい田舎でも豊富な種類の中から好きな靴が選べたりするので、私はおすすめしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事は、メールマガジンで配信したコラムを加筆再編してお届けしました。
ご質問やご感想がありましたら、こちらよりお送り下さい。
100歳まで歩ける足を育てる保育士
足育アドバイザーⓇ 成田あす香