赤ちゃんクラスに参加されたみわちゃん(宮崎市)は、上のお子さん2人の子育て中にあしかクラスに参加されました。
2人目のお子さんが3歳児でこども園に入園されるのを機に卒会。
そして、卒会後に生まれた3人目のお子さんのなおちゃんが生後3カ月の時に、赤ちゃんクラスに入会されました。
体の成長の機会を奪わずに、その子のペースでの育ちをフォローしたい
――赤ちゃんクラスに参加しようと思った理由は?
みわ:
上の子が足育クラスに参加していて、『ああ、そうしておけばよかったんだ』っていうことがたくさんありました。
だから、できるだけ小さい0歳のうちから、成長を一緒に見守ってほしい、と思って参加したいと思いました。
成田:
赤ちゃんクラスに参加する前から、子育てで大事にしたいと思っていたことはありますか?
みわ:
1つは、個性や、その子の成長発達のペースを大事にすること。
もうひとつ、これは、上の子達と通った足育クラスで学んだことで、子どもが何をしようとしてるのかをよく観察すること。
そして、もし必要があれば、最小限の助けをだしてみることを大事にしていました。
日常のほんとに小さなことも成長の機会としてとらえる。
足育クラスに通ったことで価値観がすごく変わりました。
子どもがやろうとしてることを簡単にとめちゃったり、先回りせず、むしろ遊びをしかけていく楽しみを知りました。
それで私は子どものいろんな行動をおもしろいなーと見守れるようになったし、子どもと一緒に遊ぶことを楽しめるようになりました。
だから、そのままなおちゃんとも育休の時間を一緒に楽しみたいなと思いました。
体の成長の機会を奪わずに、その子のペースで育っていることを、遊びを通してフォローしたいと思いました。
みわ:
あと、もう1個付け加えておくと、赤ちゃん訪問をしてもらって…1か月の頃かな。何をきっかけにお願いしたんだったかな。
成田:
なんか向き癖が気になるって…。
みわ:
そうだ。足育クラスで話を聞いてたから『できるだけ左右対称に』と気を付けていたけど、やっぱり向き癖とか出てきて。
気になって相談したら、見に来てくれるっておっしゃって。生後1〜2か月くらいの時だったかな。
その時に、なおちゃんとあすかさんの接する姿を見て、やっぱり何か、私まだまだ知らないことが多すぎると思いました。
あす香さんが、なおちゃんにすごくゆっくりと近づいて、声をかけて、ご自分の名前を名乗ってあいさつをして…なんかこう、一人の人間として尊重しているっていう姿を見て、ああ、なんかすごいって感銘を受けました。
それに、抱っこをする前の自分の動き方とか、どちら側からどのように声をかけるかとかも…上の子達の時には赤ちゃんの目に自分がどのように映っているかなんて考えたこともなかったんです。
確か、私が上の子たちとここに来たのが、下の娘がたぶん9、10ヶ月…。
成田:
はいはいをしているくらいでしたよね。
みわ:
10か月とか11カ月とか、1歳ちょっと前くらいだったから、0歳の赤ちゃん期は足育クラスで過ごしていなかったんですよね。
だから、学ぶことがたくさんあるだろうなと思ったし、この赤ちゃん期がすごく大事なんだろうなって。実際、抱っこや授乳、おむつ替えとか、一日に何回もあるような場面でも、足育の視点で、体に良いことをしてあげられました。
日々の積み重ねは大きい。
実際、0歳がやっぱり土台だなぁって今思うし、赤ちゃんクラスに通うことで丁寧に発達を見守ってこれてよかったなぁと思います。
今はまだできないけどがんばってるところを、こんなに喜んで見つめたことがなかった
――赤ちゃんクラスの活動の中で、心に残ってるエピソードとかありますか?
みわ:
物を見せた時に手を伸ばしてきて、でも全然つかまない。
でも、つかみたそうに手を伸ばしてて、指を動かしてて、でも、つかまない。
こういうところを…「ああ~つかみそうだね、つかまないね、でも先週と比べると…」みたいなところを見守れたこと。
そういう経験がなかったです。
1人目、2人目は、気づけば物に手を伸ばせるようになっていて、気づけばなんか握っていました。
できたときに「おお」って思ってたけど、それをしたがってる、でも今はまだできないけど、今がんばってる、みたいなところを、こんなに、喜んで、見つめたことがなかった。
そういう時間がとれたことが、かけがえのない思い出ですね。正直、上の子たちのときは何も見てない(笑)
成田:
本当にそうですよね。働きかけないと分からないですもんね。
みわ:
母子手帳に載ってるような「寝返り」とか「はいはい」とか、大きな成長の段階のエピソードは覚えてる。
でも、それ以外のこと… 首が上を向けるようになった、とか、目が左右ここまで追えるようになった、とかそういう小さなことの成長を喜んだり、赤ちゃんってすごいなぁとか感動したり。3人目にして、0歳期をよく見つめることができました。
「もうすぐこれができるようになるよ」とか、そういう助言もいただきながら、それがいつできるようになるのかなっていうのを、遊びを通して楽しみに見守れた。
こういうこと、みんな見守ってたのかな。
成田:
いや、なかなかないと思います。
みわ:
せっせと児童センターには行ってたんですよ。毎日。
生活リズム作るために、とか、私もやっぱり人と会うのが楽しみだったし、気晴らしになったし。
でも、そこで何かして遊んでたかっていうと、おもちゃを出して適当にこう、一緒に遊んで、私もおしゃべりして、っていう感じの0歳期だったなあって。
成田:
働きかけて遊ぶっていうのは、なかったって言うことですね。
みわ:
そうそう、何かを引き出そうとしてやってみるとか、何か狙いをもってやるっていうことが…全然そういうことやってきてなかった…かな。
ハイハイする前の赤ちゃんに、体の発達にそってこんなにいろいろ関わって遊んであげられることを初めて知りました。
毎回集まる仲間という関係性の中で子どもを見守れた
――赤ちゃんクラスに参加して良かったことや変わったことは?
みわ:
家で、子どもとよく遊べるようになりました。ここで教えてもらった遊びを、家でも繰り返しやっていました。
同じ遊びを上の子にもやって、それが育て直しというか、やり残したことを取り戻すきっかけにもなって、一石二鳥でした。
足育クラスの時に同じ遊びをしていたけど、上の子達にもう1回その遊びのブームが来て、一緒に遊んでっていう時間ができました。
コロナの影響で上の子達も家にいる時間が多かったので、家の中でも体を使った遊びを楽しめたのはすごく助かりました。
成田:それは良かったです。
みわ:
あと、ベビー用品店とかで売られている赤ちゃん向けの道具を、発達の視点で見てどうかって自分の頭で考えるようになったことも変化の1つです。
赤ちゃんのために作られたもの=安全な物、いい物って、思ってたけど、誰にいい物なんだろうって。マグマグとかストローとか。
あす香さんよく言うじゃないですか、「お母さんにとって便利な物であって」とか。そういうのも勉強になりましたね。
成田:
私も1人目の子育ての途中までは同じように思ってましたよ。
みわ:
毎回集まる仲間…っていう関係性がある中で、子どもを見守れたっていうことも良かったですね。
人見知りの時期でさえ、やっぱり、赤ちゃんクラスのメンバーには人見知りしなかったですもんね。安心して遊べていました。
さらに月齢が高くなれば子ども同士の関わりも増えてくるし。これって貴重だと思う。その場その場での遊びの場所では得られないことだと思います。
あとは、私がリラックスして安心して楽しめる場所でした。
2人目3人目のお母さん達に、違いを楽しんでほしい
――この赤ちゃんクラスをおすすめしたいのはどんな方ですか?
みわ:
2人目3人目を育ててるお母さんにおすすめですね。
「1人目でこれを知っておけば良かったー」っていうことはもうあふれているけど、2人目3人目のお母さん達にも、違いを楽しんでというか、上の子の育て直しにも一石二鳥みたいな感じで。
私は3人目にして0歳期をここで育てられて本当に良かったと思います。