4月に入園・入学を控えた皆さんから、上履きの相談や質問をいただいています。
「バレーシューズ以外の上履きはどこに売ってますか?」
「おすすめの上履きはありますか?」
「バレーシューズしかダメみたいなのですが…」
などなど…。
そこで本日は「子どもの足の健やかな成長を守る」という視点からの上履き選びについてお届けしたいと思います。
改めて靴選びのポイントを復習!
上履き選びも外履き選びとポイントは一緒ですので、改めて復習しておきましょう。
(1)ベルトで足に合わせてぴったり履けるもの
(2)中敷きがはずせてサイズ確認ができるもの
(3)足の指を圧迫しない形のもの
(4)靴底が衝撃を吸収し、滑りにくくなっているもの
(5)靴底が足の指の付け根のところで曲がるもの
(6)かかとの骨を支えるための芯があるもの
(7)靴底のつま先部分が少し反りあがっているもの
この7つの条件をすべて満たし、足にぴったり合うサイズであることが理想。
ですが、靴が指定されている場合は、難しいところがあるかもしれません。
その場合は、できるだけ多くの条件を満たした靴で、サイズが合うものを探していくことになります。
上履きであればなんでもOKな場合
この場合は、迷わずベルト付きの上履きから選んでほしいです。
靴屋さんでも少しずつベルト付きの上履きを見かけるようになりました。
AEONのプライベートブランドTOPVALUの「バレーシューズ」はマジックテープベルト、三角ゴムタイプ、いわゆるバレーシューズタイプの3タイプがあります。
オンラインショップにも範囲を広がると、いろいろメーカーの上履きがありますので、足に合うものをじっくりと探してみてください。
過去にお届けした記事で、ベルトでとめるタイプの上履きをリストにした記事があります。
バレーシューズなら何でもOKと言われている場合
この場合は、足の指を圧迫しない形のものを選んでほしいです。
子どもの足は、大人と比べて扇形に近く、かかとから指先に向けて広がった形になっています。
ところが、低価格帯の上履きには、つま先が狭くて足の指が圧迫されそうな形のものもあるので、注意が必要です。
一日で最も長い時間を過ごす靴が足の指を圧迫するものだと、足の変形の原因にもなりかねません。
足下が窮屈だと、学校でじっと座っているのも難しくなってしまいますよね。
予算2000円~と少し高めになりますが、子どもの足の形と発達を考えた設計の上履きがいろいろなメーカーから出ています。
これも過去の記事でリストアップしているので、参考にされてください。
絶対に指定靴しか認められない場合
足に合わない指定靴をどうしても履かなければならない場合は…しかたがありません。
脱げやすい、足下がぐらつくなどの問題を、別売の中敷きなどで調整することもできますので、靴屋さんで相談してみると良いと思います。
そして、家に帰ってきてからは、足の状態をリセットするケアをしましょう。
足指をグーパーしたり、足指を一本ずつクルクルと回したりして、硬くなかった足指をゆるめます。
無理な歩き方でふくらはぎも硬くなりやすいので、優しくなでて、ゆるめてあげてください。
余談:上履きを入れる袋
入園・入学にあたり、体操服袋・上履袋・バッグなどを作って持っていくところがあります。
もし、サイズが指定されている場合は要注意。
サイズ通りに作ってもらったわが子の上履袋は、上履きが入りませんでした…。
きっと、いわゆるバレーシューズを入れることを想定したサイズだったんでしょうね。
足育の視点で選んだ上履きは、いわゆるバレーシューズに比べると、靴底に厚みがあり、靴の甲の高さもあり、生地も厚いので、靴が一回り大きいです。
手持ちの外履きの靴が入る大きさなら間違いなく大丈夫なので、書いてあるサイズと照らし合わせて確認してから、作り始めると良いと思います。
最後に…
いろいろな上履きを紹介しましたが、どの上履きが合うかは、足に合わせてみないと分かりません。
どんなタイプが合いそうか知りたい方は、まずは足の長さと幅の計測をおすすめします。
近くの靴屋さんに、シューフィッターの方、子どもの足に詳しいスタッフの方がいる場合は、ぜひそちらで相談してみてください。
みやざき足育センターの個別相談でも、計測や上履き選びのアドバイスをしております。
オンラインでの個別相談も試験的に始めましたので、興味のある方はメール・LINEにてお問い合わせください。