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足を育てるのに良い遊びは?

外出自粛要請が続く中、子どもの体の発達への影響が気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな状況の中で聞かれる質問に、「足を育てるのに良い遊びを教えてください」という内容があるのですが、この質問、実はちょっと答えに困ってしまいます。

なぜかというと、一人一人で発達の段階や遊びの好みが違ったりして、「絶対これ!」という万人におすすめのものはないと思っているからです。

それから、健康な足の育ちには、足だけではなく体全体の育ちが関わってきます。

だから、足を育てるためには、足だけじゃなくて、体全体を大きく使うこと、体を使う時間がいっぱいあること。

それも、やらされてやるんじゃなくて、やりたくて自分からやるのがいい。

「夢中になって、楽しくいっぱい体を動かせて、あっという間に時間が過ぎてしまった」

そんな遊びが、その子にとっての足を育てるのに良い遊びだと、私は思っています。

大人が体を動かして遊ぼう

大人が座っていると、子どももなかなか体を動かしません。

だから、まずは大人から体を使った遊びに誘ってみてください。

何も難しいことはありません。

「くすぐりっこしてたら、キャーキャー言いながら転げまわってた」

「まてまてーと追いかけっこしてたら、知らず知らず動き回ってた」

そんな感じの、名もない遊びがいいんです。

もっと遊びの幅を広げたいな~という方は、自分の子ども時代を振り返ってみましょう。

「子どもの頃に、お母さん、お父さん、周りの大人の人がしてくれた遊びって、どんなのがあったっけ?」

「子どもの時、どんな遊びが好きだったかな?」

「ワクワクドキドキしたのは、どんな時だったかな?」

思い出したことを、どんどん白い紙に書き出してみてください。

自分が夢中になった遊びは、わが子も夢中になる可能性大、ですよ。

遊びを通して足を育てるための注意点

足を育てる遊びに「絶対これ!」というのはないと思っていますが、遊びを通して足を育てるための注意点はあります。

一つは、耳にタコができるくらい話していることですが、遊ぶ環境に合った履き物、足に合う履き物を履くこと。

そして、もう一つは、子どもに口出ししないこと。

たとえば、ボールで遊んでいて「次はもっと遠くに投げてみようか」なんて言われたら…それはもう遊びではありません。

子どもが自分で「もっと遠くに投げてみよう」と思いついて投げるならいいんです。

でも、人に言われてやらされたら、途端につまらないものになってしまいます。

もし、もっと遠くに投げることにも挑戦させたいなと思ったら、「今度は遠くから投げてみるよー」とやって見せ、あとは子どもに委ねる。

子どもが「自分もやってみたいな」と思えばやるし、興味をもたなければやりません。

また、大人は飽きたり疲れたりしてきたけど、子どもが同じ遊びをやりたがっている、なんていう時があると思います。

そんな時、「まだやるの?」「またやるの?」と口に出したくなりますが、もし心と時間に余裕があれば、子どもが「もういい」と言うまでとことん遊び切ってみてください。

きっと、今までに見たことのない子どもの様子が見られると思います。

足を育てるのに良い遊びは、その子が夢中になって、楽しくいっぱい体を動かせて、あっという間に時間が過ぎてしまうような遊び。

子どもと一緒に、本気で遊びながら、わが子が夢中になる遊びを探してみてください♪

このサイトの管理人
成田 あす香

みやざき足育センター 代表/NPO法人日本足育プロジェクト協会 理事

保育士/足育アドバイザー(R)/健康経営アドバイザー

子どもの体の健やかな成長と大人の健康づくりに欠かせない「足と靴の基礎知識」「体を動かす楽しさ」をテーマに、2013年より講演活動などを行っています。
これまでに、宮崎県内21市町村と全国5都県にて延べ300回以上の足育講座を開催し、受講者は5000人を超えました。

2024年には、幼少期の足の成長への貢献が評価され、「運動器の健康・日本賞」奨励賞を受賞。
また、宮崎日日新聞「からだの土台足育」連載や、UMKテレビ宮崎、MRT宮崎放送でのメディア出演の実績もあります。

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