今日の足育相談は、6ヶ月の男の子を子育て中のお母さんからです。
『出産祝いに頂いた抱っこ紐を使っていますが、とにかく肩が凝って大変!オススメの抱っこ紐、何かありませんか?』
ご相談を頂き、ありがとうございます。
今から遡ること10年前、私も初めての子育てに奮闘していた頃は肩凝りに悩み、なんとか楽になる方法はないかと、抱っこ紐も1人目・2人目でいろいろ試していました。
長男の子育てでは”スリング”を使っていました。
当時は、まだ使っている人がごくわずかで、いろいろな人から「それなんですか??」「え〜その中に赤ちゃんがいるの!?」と注目の的でした。
肩に当たる部分が広くて痛くない、そして何よりオシャレ、赤ちゃんが軽いうちは良かったです。
しかし、長男の体重が8キロを超える当たりで身体が悲鳴をあげました。右肩、重すぎるー!!
首もしっかりしていることだし「おんぶはどうだろう?」と昔ながらの”バッテンおんぶ紐”を試しました。
最初は慣れなかった”バッテンおんぶ紐”でしたが、だんだんと快適におんぶができるようになり、身体も楽ちん♪♪
しかし、長男の体重が10キロを超える当たりで、また身体が悲鳴を上げるようになりました。
両肩に重さがかかって、今度はだんだん頭が痛くなってきた〜!
なんとかならないものか…とインターネットで検索しているうちに知ったのが「男物の兵児帯」です。
たまたま実家のタンスに男物の兵児帯が眠っていましたので、試してみました。
最初は「これでおんぶできるの??」と怖々とおんぶしましたが、うまくおんぶできると同じ体重とは思えないほど軽い〜!!
兵児帯は、まず兵児帯自体が軽いんですよね〜。
そして、おんぶした後に肩にかかっている布を広げると、肩にかかる重さが分散するんです。
それから、子供を高い位置で背負うようにすると、子供の身体と自分の身体が密着して、背中全体で子供の体重を受け止められるので、ここでも重さが分散します。
だから、子供が軽く感じられるんですね。以来、長男はもっぱらおんぶで育てました。
(ちなみに、着物で兵児帯おんぶをすると、帯が支えになってくれて、さらに重さが分散されます)
しっかり歩けるようになってからも、出かけた先で眠ってしまって歩けなくなることもあるので、いざというときのために兵児帯はいつも持っていました。
一度は大きな地震で乗ろうとしていた電車が停まってしまい、違う電車を乗り継いで遠回りして帰ろうとしたときに、兵児帯を持っていたので乗り換えがスムーズで助けられたことがありました。
2人目の娘の出産の前に、たまたま入った生地屋さんで豆絞りの手ぬぐいの生地が反物で売っているのを見つけました。(たぶん夏だったからかも)
長男のときに使っていた兵児帯は破れているところもあったので、代わりにこの生地を買って使ってみることにしました。
4.5m買って、なんと1000円台で済んでしまいました。なんてリーズナブル♪♪
兵児帯でも、結び方を変えれば抱っこができると分かり、これ1本で抱っこもおんぶも済ませました。
3人目の息子の出産の前には、宮崎市にある「染織こだま」さんで木綿着物の反物の端切を見つけて、これを抱っこ&おんぶに使いました。
自分の身体が楽だったからハマった「一枚布の抱っこ&おんぶ」。
足育アドバイザー養成講座で子供の発達について学ぶ中で、抱っこの姿勢が子供の身体の成長に深く関わることを知りました。
赤ちゃんのお腹と背中が丸まった抱っこの時間が長すぎると、赤ちゃんの姿勢の発達にも影響が出てくること。
赤ちゃんの股を開かせっぱなしにしている時間が長すぎると、赤ちゃんの股関節の発達にも影響が出てくること。
一枚布を使うと、お母さんの身体にも、子供の身体にも優しい方法で抱っこ&おんぶができることが分かりました。
3人の子育て経験と、足育アドバイザーの知識から私がオススメする抱っこ紐は「一枚布」。
最初、使い方が分かりにくいところがありますが、使ったことのある人に教えてもらうと、簡単に使えるようになりますよ。