小学5年生になる私の娘は、学校の合唱部に入っています。
合唱部では本番の衣装が決まっていて、白いブラウスに黒いスカート、白い靴下に黒い靴で揃えます。
合唱部の他の子どもを見ていると、ローファー風の靴やパンプス風の靴を履いていますが、足育と声の出しやすさを考えて複数の靴を取り寄せて比較し、アシックスのスクスクシリーズの中の黒い合皮の靴を履かせていました。
(この靴を選ぶに至った経緯は過去の記事をどうぞ)
その靴も、足が成長していよいよサイズアウト。
22.5cmのサイズに買いかえようとしたところ、サイズ展開が終わってしまっていることが分かりました。
そこで、Amazonで別の靴を探したところ、ムーンスターからベルト付きの合皮の黒い靴で、22cmからのサイズ展開があるものを見つけました。
すぐに注文して家で試し履きをしたところ、まあまあいい感じです。
前に履いていたアシックスのスクスクシリーズは、足には優しいものの、見た目がやや武骨な感じがするところもありました。
それに比べると、今回の靴はすっきりと洗練して見えて、娘も大喜び。
張り切ってリハーサル(当日通りの衣装やスケジュールで動く練習)に出かけました。
その日の夕方、帰ってきた娘から「お母さん、今日、ホールの階段で転んじゃったよ」と報告がありました。
「え、大丈夫? どんな風に転んだの?」と聞くと、靴のつま先をひっかけて転んだとのこと。
すぐにピンと来て、前に履いていた靴と、新しい靴のつま先を見比べました。
思った通り、新しい靴には靴底のつま先の反りあがりが少ししかありませんでした。
↑前の靴↑
↑新しい靴↑
本来、靴底のつま先部分は、基本的に少し反りあがった形で作られます。
これは、歩くときにつまずかないようにしたリ、足運びをスムーズにしたりするための工夫です。
ただ、靴にはデザイン性という要素もありますし、つま先の反りあがりが少なかったり、中には真っ直ぐになっている靴も見られます。
いつもの靴選びなら、そこまでチェックして選んでいるのですが、今回は「指定に合わせる」という目的のため、ベルトがあり、足指も圧迫していないようだし、試し履きでの歩き方も悪くないので良しとしていました。
まさか、つまずくとは…。
いつも、つま先に反り上がりのしっかりある、歩きやすい靴を履いているのが当たり前だったからかもしれません。
ちょうど最近、足育プロジェクト協会でお世話になっている先生から「靴のつま先の反りあがりを軽視してはいけない」と教えていただいたところで、その大切さを実感しました。
もし、子どもが転ぶのが気になった時は、履いている靴底のつま先の反りあがりはどうなっているか、ぜひチェックしてみてください。
娘の合唱の本番用には、この靴以外の選択肢は難しいので、歩くときに注意することを教えました。
前に出す足は、必ず膝を伸ばしてかかとで着地すること。(こうすると、自然につま先があがります)
階段を上るときには、太ももを使っていつもより足を高くあげ、足裏全体で次のステップにしっかり着地すること。
靴には、ファッションとしての側面もありますから、これから大人になるにつれて、場面に応じてデザイン重視の靴を履くことも出てきます。
デザイン重視の靴では、靴に合わせていつもと少し歩き方を変える意識がいります。
新しい靴で転んだ出来事をきっかけに、大人の足育への階段を上る、いい機会ができました。
ちなみにコンクールの当日は、2階の音楽ホールから地下1階のリハーサル室までらせん階段を使っての移動もありましたが、転ぶことなく無事に一日を終えたそうです。
そして惜しくも今年は受賞ならず……来年に期待です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
みやざき足育センター 成田あす香