お読みいただきまして、ありがとうございます。
みやざき足育センターの成田あす香です。
今日は、宮崎日日新聞で毎週日曜日に連載中のコラム
《からだの土台「足育」》からお届けいたします。
運動が苦手でも大丈夫、6歳までがチャンス
「うちの子の走り方、ちょっと気になるんですよね。
運動は苦手なのかな」と心配しているお母さんへ。
子どもの運動能力は
毎日の生活の中で高めることができます。
特に6歳まではチャンスです。
運動は、脳と神経系と筋肉の連動によって行われますが、
生まれてからの6年間で神経系の発達が
80~90%まで一気に進みます。
だから、6歳までの今が
運動能力の伸ばし時なのです。
子どもの運動能力は「遊び」で伸ばす
では、子どもの運動能力を伸ばすには、
どんな運動をするのがいいのでしょうか。
いちばんお勧めしたいのは「遊び」です。
遊びでは「歩く」「走る」「跳ぶ」
「蹴る」「転がる」「またぐ」「くぐる」など、
あらゆるスポーツの基礎となる動きが
いろいろ経験できます。
そして、遊びは
子どもの「やりたい」「やってみたい」
という気持ちが元になるため、
伸び伸びと体を動かせます。
ぜひ、毎日の生活の中で、
体を動かして遊ぶ機会を増やしましょう。
キャッキャッと声を上げるような遊びが、将来の運動習慣の形成につながる
子どもにとっての遊びの魅力は
「楽しい」ということです。
子どもが楽しいと思っているかどうかは
「歓声」で分かります。
足育クラスで1~2歳の子ども達を見ていると、
楽しい遊びは、キャッキャッと声を上げて
「もう1回!」と何度もせがみ、
家でも「お母さん、あれやってー」と
遊びたがるそうです。
バランスが崩れる、揺らされる、追いかけられる、など
スリルを感じるものが人気のようです。
体を動かして遊び、
それが楽しかったという経験が重なると
「体を動かすことは楽しい」という記憶が作られます。
この記憶が、将来の運動習慣の
形成につながっていきます。
挑戦する意欲や自信が、遊びで育つ
遊びによって得られるものがもう一つあります。
それは挑戦する意欲や自信です。
自分から「やりたい」「やってみたい」と思い、
うまくできた経験、思った通りにいかないものの
面白かった経験が積み重なり、
「やってみよう」「きっとできる」という
意欲や自信が育ちます。
挑戦する意欲や自信は、
体育やスポーツに欠かせないもので、
これも運動能力の一つであると言えます。
お子さんが運動は苦手そうでも、
今日から毎日5分でも遊ぶ機会を作れば、
運動能力が今より高まります。
6歳までの発達のチャンスを逃さないでください。
(みやざき足育センター 成田あす香)
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