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靴を夕方に買ってはいけない《メールde足育相談室》

お読みいただきまして、ありがとうございます。

みやざき足育センターの成田あす香です。

6月6日に新富町の保育園に伺って
足育講座をさせていただいたときに、
とてもいい質問をいただきましたので、
その内容をこちらでもお届けしたいと思います。

Q.夕方に足がむくむ場合の靴選びは、夕方が良い?

☆ メールde足育相談室「教えて!あす香さん」vol.204 ☆

足がむくんで、
夕方と朝では足の大きさが違います。

こういう場合の靴のサイズ選びは、
夕方にするのでいいですか?

A.足がむくむ場合こそ、靴を夕方に買ってはいけません。

「靴は夕方以降の時間帯に購入すると良い」
という説も聞かれることがありますが、

足がむくむ場合こそ、
足の状態が良い午前中のうちに、
靴を選んでください。

その理由は、
夕方のサイズに合わせて靴を選ぶと、
朝は靴がゆるすぎる状態になってしまうからです。

なぜ、ゆるすぎてはいけないのか。

それを理解するために、
足のむくみの原因について、
簡単に説明します。

なぜ足は「むくむ」のか

「ふくらはぎは第二の心臓」という言葉を、
ご存知でしょうか。

人間の体は、心臓から送り出された血液が、
血管を通って手先足先まで送られて、
そのまま血管を通って心臓に戻る、
ということを繰り返し続けています。

このとき、重力の方向(下)に
血液が流れていくのは楽なのですが、
重力の方向に逆らって血液が戻ってくるのは、
とても大変なことです。

そこで、血液の流れを助けるのが、
ふくらはぎなどの足の筋肉。

歩いてふくらはぎの筋肉が縮むと、
血管も一緒に縮んで血液を押し上げ、
血液の流れを助けます。

ところが、ふくらはぎの筋肉が縮まないと、
血液を押し上げることができません。

すると、細胞と細胞の間の水分が
血管に戻ることができず、皮膚の下にたまっていく。

これがむくみです。

だから、もし、間違った歩き方、
ふくらはぎの筋肉を使わない歩き方をしていると、
足がどんどんむくんでしまうのです。

靴は足がむくんでいない午前中に買う

足がむくんでいる夕方に靴を買うと、
朝は靴がゆるすぎる状態になります。

すると、足は靴が脱げないようにしながら、
歩かなくてはいけませんので、
足裏やふくらはぎの筋肉をつかった歩き方が
うまくできません。

そして、ますます足がむくみます。

だから、足がむくんでいる夕方に
新しい靴を選んではいけません。

足がむくんでいない午前中のうちに、
靴を選んでください。

午前中に靴を買ったら、夕方にきつくなるのでは?

足がむくんでいない午前中に靴を買ったら、
足がむくんで夕方にはきつくなると
心配される方もいると思います。

大事なことは、
足がむくまないようにすることです。

ふくらはぎの筋肉を使っていないと、
血液の流れを流れずに、むくみにつながります。

だから、足がむくまないように、
ふくらはぎの筋肉を使いましょう。

家庭や仕事場で、
ほんの数メートル歩くときに、
ふくらはぎの筋肉を使うことを意識する。

立ち仕事や座り仕事の人は、
その場でかかとを上げ下げして、
ふくらはぎの筋肉を使うこともできます。

どんな風にしたらよいか分からないようでしたら、
こちらからお問い合わせください。

動画でやり方をご紹介します。

足がむくむ場合こそ、
足の状態が良い午前中のうちに靴を選び、
足のむくみを予防してくださいね。

 
お読みいただき、ありがとうございました。
ご質問やご感想がありましたら、こちらまでお送り下さい。

このサイトの管理人
成田 あす香

みやざき足育センター 代表/NPO法人日本足育プロジェクト協会 理事

保育士/足育アドバイザー(R)/健康経営アドバイザー

子どもの体の健やかな成長と大人の健康づくりに欠かせない「足と靴の基礎知識」「体を動かす楽しさ」をテーマに、2013年より講演活動などを行っています。
これまでに、宮崎県内21市町村と全国5都県にて延べ300回以上の足育講座を開催し、受講者は5000人を超えました。

2024年には、幼少期の足の成長への貢献が評価され、「運動器の健康・日本賞」奨励賞を受賞。
また、宮崎日日新聞「からだの土台足育」連載や、UMKテレビ宮崎、MRT宮崎放送でのメディア出演の実績もあります。

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