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三名保育園の親子交流会にて、靴の履き方とサイズチェックの体験ワークを行いました

お読みいただきまして、ありがとうございます。

みやざき足育センターの成田あす香です。

6月2日、三名保育園(宮崎県東諸県郡国富町)の
3歳児クラスの親子交流会にて、
靴をテーマにした体験ワークの講師を務めさせていただきました。

先生から、
「親子で一緒に楽しめる企画がしたい」というご希望と、
「子ども達の靴のサイズが合っていないように感じる」
という気になっていることを伺い、

「靴の履き方を変えると、動きがどう変わるかを知り、
 靴を丁寧に履く習慣作りにつなげる」
「中敷を使ったサイズチェックを体験し、
 サイズの合った靴を選ぶことにつなげる」
ということをめあてに、先生と内容を企画しました。

「靴を履きなおしたら、最初の第一歩が早く出ていた」

最初に、園で最近やっている「ひっこしおにごっこ」
というあそびを子ども達と先生でして、
保護者の方にわが子の走る様子を観察してもらいました。

続いて、子どもの靴の履き方をお伝えし、
親子で実際に履く練習をしました。

もう一度、同じ遊びをやって動きを観察していただくと、
さっきと子どもの走り方が変わったと思った方、
あまり変化が感じられなかった方と半々の割合でした。

走り方が変わったという方は、
「最初の第一歩がすごかった、早く出ていた」
という感想を寄せてくださいました。

変化が感じられたなかった方には、
「もしかすると靴のサイズが合っていなかったり、
 靴が動きにくいものかもしれません」
と補足をさせていただきました。

「靴ひもって、最後の穴まで通すものなんですか」


(注:園に通われるお子さんと保護者の方のプライバシー保護のため、
写真にぼかし処理をしています。)

次に、保護者の方にも靴の履き方による違いを
体験していただきます。

まずは、いつも通りの靴の状態で「ひっこしおにごっこ」をします。

そして、子どもと練習したときと同じように靴を履き、
靴ひもをしっかりと締めます。

靴ひもを最後の穴まで通していない方も数名いらっしゃっり、
「この穴、使うんですか?」と驚きの声があがりました。

最後の穴まで靴ひもを通していただき、
足首に合わせてしっかり締めました。

またおにごっこをして、
「さっきより走りやすかった人は手を上げてください」
と聞いてみると、
半数以上の方が手を上げていらっしゃいました。

靴をきちんと履くと、
動きやすくなることを実感していただけたようです。

「靴のサイズが小さくても痛がらないんですね」

次に、動きやすい靴のチェックポイントとして、
まずはチェックしておきたい3点を説明しました。

(1)
足の甲の高さや足首の太さは一人一人違うので、
面ファスナー(マジックテープ)や靴ひもで、
足にぴったりと合わせて履けるものを選ぶ

(2)
歩くときも走るときも、足の指の付け根が曲がるので、
靴底も同じところが曲がるものを選ぶ

(3)
子どもはまだ足の筋力が弱く、
かかとの骨が傾きやすいので、
靴のかかとに芯が入っているものを選ぶ

そして、サイズのチェックの方法として、
中敷きに足を乗せて確認するやり方を
体験していただきました。

足の指先と中敷きのつま先の間に余裕がありすぎる
サイズが大きすぎたお子さんが3名。

足の指先と中敷きのつま先にほとんど余裕がなかったり、
中敷きから足の指がはみ出したりして、
サイズが小さくなっていたお子さんが20名ほど。

足に合うサイズの靴を履いているお子さんは
惜しくも一人もいらっしゃらず、
保護者の方も、まさかサイズが合っていないとは
思いもしなかったようです。

サイズの小さい靴でも、
子どもは痛がらずに履けてしまうことに驚かれて、
「すぐ買います」とにおっしゃっていました。

最後は、皆さんからの質問をお受けしました。

回答と合わせて、
3つの質問をご紹介させていただきます。

Q.靴がくさいのは、どうにかなりませんか

A.
靴を裸足で履いているということが、
大きな原因になっていると思います。

本来、靴を履くときは、靴下を履くものです。

なぜかというと、足はとても汗をかきますが、
靴では汗を吸うことができないからです。

だから、靴下を履いて汗を吸わせてほしいのですが、
裸足を大事にする保育園では、
保育の流れで、靴を裸足で履くことがあると思います。

靴を裸足で履いていると、
靴の中に雑菌が繁殖しやすく臭いの原因になるので、
できるだけ清潔にして、
乾燥させることを心がけてください。

毎日、家に帰ってきたら中敷きを靴から出して干し、
靴は履き口を開けて風通しの良いところに置き、
中を乾かすようにすると、
何もしないよりは雑菌の繁殖を抑えて、
臭いを防ぐことにつながります。

Q.自分が小さい頃、大きい靴のつま先の中に綿を詰めて履かされていたが、これはOK?

A.
大きい靴を履くと、
足の指の曲がる位置と靴底の曲がる位置が
ずれますので、綿を詰めてもだめです。

ちなみに、中敷きでサイズ調整をするのも、
厚みの調整にはなるかもしれませんが、
長さの調整はできませんので、気を付けてください。

Q.学校のシューズには中敷きがないが…

A.
学校のシューズは、
いわゆるバレーシューズと呼ばれているものですよね。

あれは中敷きがないですね。

ところで、あの靴は、
先ほど覚えた3つのチェックポイントに
当てはめるとどうでしょうか?

マジックテープがないですし、
かかとに芯も入っていませんね。

ポイントを満たしていないので、
足にとって良い靴とは言えません。

もし学校の上履きが指定ではないなら、
ネットで先ほどお伝えした靴選びのチェックポイントを
満たす上履きも買うことができます。

一度、学校に「上履きは指定されていますか?」
と聞いてみてください。

私も学校に確認したうえで、
チェックポイントを満たす上履きを
わが子に履かせています。

ご感想をご家庭で書いていただくことになっているので、
また他の機会に紹介させていただきます。

子どもの靴の大切さを伝える機会を用意してくださった
三名保育園の先生と、お聴きくださった保護者の皆様に、
心より感謝いたします。

お読みいただき、ありがとうございました。
質問やご感想がありましたら、こちらまでお送り下さい。

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子育て支援センター、幼稚園、保育園、子育てサークル等へ足育講座に伺っております。
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このサイトの管理人
成田 あす香

みやざき足育センター 代表/NPO法人日本足育プロジェクト協会 理事

保育士/足育アドバイザー(R)/健康経営アドバイザー

子どもの体の健やかな成長と大人の健康づくりに欠かせない「足と靴の基礎知識」「体を動かす楽しさ」をテーマに、2013年より講演活動などを行っています。
これまでに、宮崎県内21市町村と全国5都県にて延べ300回以上の足育講座を開催し、受講者は5000人を超えました。

2024年には、幼少期の足の成長への貢献が評価され、「運動器の健康・日本賞」奨励賞を受賞。
また、宮崎日日新聞「からだの土台足育」連載や、UMKテレビ宮崎、MRT宮崎放送でのメディア出演の実績もあります。

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