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「運動器健診」って何?《からだの土台「足育」vol.6》

お読みいただきまして、ありがとうございます。

みやざき足育センターの成田あす香です。

今日は、宮崎日日新聞で毎週日曜日に連載中のコラム
《からだの土台「足育」》からお届けいたします。
 

子どもの運動能力に二極化の問題が起こっている

  
小学生以上のお子さんのいる家庭では、
4月に学校へたくさんのプリントを提出されましたよね。

その中にあった「腰を前に曲げたり、
後ろに反らしたりしたときに、痛みはありませんか?」
などのチェックをする用紙を覚えていますか?

この用紙は
「脊柱及び四肢の状態に関する保健調査票」
という、子どもの運動器の健康状態をみる検査です。

平成28年度から実施が始まりました。

近年、生活の便利さや、子どもの遊びの変化などで、
運動不足による子どもの体力・運動能力の低下が
問題になっています。

一方で、スポーツ少年団などの活動が盛んになり、
特定の運動で同じ部位を使い過ぎることで起きる
「野球肘」などのスポーツ障害も問題になっています。

できるだけ早くトラブルに気づいて、
適切な対応につなげることが、
この検査の目的です。


  

中学3年の長男が、しゃがみ込みで転んでしまった

  
私も、問診票に書いてある項目に沿って、
わが子の体の動きを確認しました。

すると、中学3年の長男が
「かかとをつけたまましゃがみこみができますか?」
という項目で後ろに転んでしまいました。

足の痛みはないのですが、腰を下ろしていく途中に、
あと少しのところで足首の関節が曲がりづらくなり、
こらえきれずに後ろに転んでしまうようです。

長男は、
「昨年の方ができた。だんだん足首が
 動きにくくなっている気がする」
と話していました。

自分でも驚いていたようです。
 
  

成長期は、体のトラブルが起こりやすい

  
子どもの運動器は、
実はトラブルが起こりやすいものです。

トラブルの背景には、
「骨は筋肉よりも一足早く成長する」
ということが、関係しています。

だから、身長が急に伸びる時期は、
骨の成長に筋肉がついていけずに、
筋肉が固くなりやすくなっています。

女子では小学校の5・6年生から中学生にかけて、
男子では中学生の頃に、身長が急激に伸びます。

この時期には、トラブルが起こりやすいので、
いつも以上に体の様子に気を配ってあげてください。

運動器健診でチェックした項目を、
家でときどきやってみるのもいいですね。

気になることがあったときは、
すぐに整形外科に相談に行きましょう。

 

荷物の持ち方や履き物も影響することがある

 

スポーツでの負担ばかりでなく、
日常生活も見逃せません。

いつも同じ側に重い荷物を持っていないか、
脱ぎ履きしやすい履物を履いていないか、
同じ姿勢が長時間続いていないか。

体の同じ部位に負担が重なると、
トラブルを起こしやすいですから、
毎日の行動も振り返り、
見直せるところは見直しましょう。

「家庭教育学級」や「学校保健委員会」などで、
「子どもの足の健やかな発達を守るために親として知っておきたいこと」
をお話させていただいております。
詳しくはこちらのページをご覧ください。

それでは、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

このサイトの管理人
成田 あす香

みやざき足育センター 代表/NPO法人日本足育プロジェクト協会 理事

保育士/足育アドバイザー(R)/健康経営アドバイザー

子どもの体の健やかな成長と大人の健康づくりに欠かせない「足と靴の基礎知識」「体を動かす楽しさ」をテーマに、2013年より講演活動などを行っています。
これまでに、宮崎県内21市町村と全国5都県にて延べ300回以上の足育講座を開催し、受講者は5000人を超えました。

2024年には、幼少期の足の成長への貢献が評価され、「運動器の健康・日本賞」奨励賞を受賞。
また、宮崎日日新聞「からだの土台足育」連載や、UMKテレビ宮崎、MRT宮崎放送でのメディア出演の実績もあります。

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