お読みいただきまして、
ありがとうございます。
みやざき足育センターの
成田あす香です。
今日は、足育講座のときによく聞かれる
「ブランド物の靴」についての
質問にお答えします。
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☆ メールde足育相談室
「教えて!あす香さん」vol.197 ☆
ブランド(ナイキ、アディダス)のものと、
足の構造を考えた靴は、
どちらが足にとって良いですか?
(3歳男の子のママより)
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ご質問をいただきまして、
ありがとうございます。
足の健康を考えた靴選びでは、
有名なブランドであるかよりも、
足が本来もつ自然な動きが
できる靴かどうかで選ぶ方が大事です。
【スポーツブランド≠足に良い】
スポーツ用品のブランドの場合は、
何かのスポーツで力を発揮するために
つくられた靴である可能性もあります。
日常の生活では、
歩くという運動がメインで、
時に走ったり跳んだりすることもありますが、
陸上だったら「走る」とか、
サッカーだったら「蹴る」とか、
それぞれの種目で主な動きが違いますよね。
スポーツブランドだと、
なんとなく足に良さそうな感じがしますが、
中には特定のスポーツで
パフォーマンスを発揮するために
作られたシューズが、
ファッションのためのシューズとして
人気を集めている場合もあります。
だから、
足の健康を考えて靴を選ぶ場合には、
靴選びのポイントに当てはめて
ひとつひとつ判断していくのが
良いと思います。
【足の健康を守る靴 3つのチェックポイント】
足の健康を損なわないために、
これだけは必ずチェックしてほしい、
最低限のポイントがこちらの3つです。
(1)
甲の高さがベルトやひもで調整できて、
足と靴を一体化させられること。
→スリッポンタイプのものは、
靴が脱げないように
足指に力が入ってしまうので、
足に負担がかかります。
(2)
靴の踵(かかと)に芯が入っていて、
踵(かかと)の骨が安定するように
支えることができるもの。
→足首がまっすぐに安定しやすく、
足裏やふくらはぎ、太ももの筋肉を
バランスよく使いやすくなります。
(3)
足の指が曲がる位置で
靴底も曲げることができるもの。
→靴底が固かったり厚すぎたりして
曲がらないものは、
足の指の位置で踏み返すことができず、
からだに負担のかかる歩き方になります。
逆に、薄すぎる靴底も、
足に衝撃がかかるのでNGです。
【18歳までは足の健康な発達を見守って】
大人の場合は
骨格が完成していますので、
ファッションで靴を履くのもありでしょう。
(もちろん足には負担が
かかっていることをお忘れなく)
しかし、子どもは骨が未完成です。
まだ骨が軟らかく、
骨が離れ離れになっている所もあります。
骨の発達が完了する18歳頃までは、
ブランド名よりも、
足の健康にとって良い構造かどうかを基準に、
靴を選んでほしいと思います。
足は体の土台。
自分と一生を共にする
大切なパートナーですものね。
最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。