☆・…─メールde足育相談室「教えて!あす香さん」──・…☆
今日のご相談は、赤ちゃんの抱っこについてです。
東京で開催した講座のご案内をご覧になった方より、
「参加できないけれど気になります」とご質問をいただきました。
・*:..。o○☆*゚¨゚゚・*:..。o○☆*゚¨゚゚・*:..。o○☆*゚¨゚
「左右対称な抱っこ」というのは、どのようなものですか?
また、「一枚布の抱っこ」とは、どのようなものですか?
何か月から可能かも教えてください。
・*:..。o○☆*゚¨゚゚・*:..。o○☆*゚¨゚゚・*:..。o○☆*゚¨゚
まずは左右対称な抱っこについて…。
私たちは誰でも、利き手や体の使い方の癖がありますよね。
だから、赤ちゃんを横抱きしたり、
骨盤に引っ掛けるような抱っこをしたりするとき、
知らず知らずのうちにいつも右側(左側)に抱いていた、
というように、左右どちらか一方に偏りがちです。
赤ちゃんの体の動かしやすさや姿勢に左右差があるとき、
お母さんが赤ちゃんを抱っこされる姿を観察したり、
家での様子を伺ったりしてみると、
赤ちゃんの左右差と重なるところが多いんです。
そこで、赤ちゃんを抱っこするときは、
左右対称の姿勢になる縦抱きや、
横抱きの向きを左右交互に変えるなど、
「左右対称な抱っこ」を意識しましょう、
とご提案しています。
次に一枚布の抱っこについて…。
一枚布とは、
日本で昔おんぶに使われていた「さらし」や「兵児帯」のことです。
おんぶと結び方を変えると、抱っこもできます。
使えるのは首が座ってからで、大きくなっても使えます。
ポイントは赤ちゃんとお母さんがぴったりと隙間なく、
寄り添うように、支えあうようにくっついていることです。
そうすると、お母さんは重さを感じにくくなりますし、
赤ちゃんもお母さんの体に支えてもらうような形になります。
実家の和箪笥にお父さんの兵児帯が眠ってたり、
戌の日に買ったり頂いたりした晒しの腹帯がそのまま残ってたり、
きっと家に使えるものがあるのではないかと思います。
家には使えるものがない、という方は、
木綿の反物のはぎれ、手ぬぐい反物の切り売りなどが使えます。
夏に向けての今の時期は、
手芸用品店でも手ぬぐい生地を見かけることがあります。
長さが4.5メートルあると、だいたいの方に使えます。
インターネットで「兵児帯 おんぶ」のキーワードで検索すると、
商品やいろいろな使い方など見つかりますよ。
ところで、抱っこ紐って、何のために使いますか?
家事をするため? 移動のため?
寝かしつけのため? コミュニケーションのため?
抱っこひもを使うと、両手が空くし、
手で抱くよりも楽に長い時間抱っこができます。
でも、抱っこをされている間は、
赤ちゃんは自由に動き回ることができない、
という側面もあります。
赤ちゃんにとって、
抱っこをしてもらうことと同じくらい、
自由に体を動かすことも大事です。
私たち大人のかかわり方が赤ちゃんに与える影響は、
思いのほか大きいもの。
いつもその意識をもって、
赤ちゃんへ関わるように心がけることが大切だと、
私は思っています。
お読みいただき、ありがとうございました。