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産後は骨盤ベルトよりも〇〇を準備しよう

お読みいただきまして、ありがとうございます。
みやざき足育センターの成田あす香です。

産前産後のお母さんに関心が高い「骨盤のゆがみ」。

私はもともと腰痛の悩みがあったので、
初めての出産のときは、
「絶対に骨盤をゆがませない」
と、とてもぴりぴりしていました。

絶対に足を組まない!横座りをしない!

産婦人科のマタニティヨガで一緒だった友達に、
「横向きで産むと、骨盤がゆがむらしい」と聞いて、
陣痛に苦しむ中でも、
横向きにならないように気を張っていたくらいでした。
(注・マットのお部屋で産むお産だったので、体勢が自由にとれました)

今となっては笑い話ですが、
当時は、とても笑えなかったですね。

さて、今日は産後の骨盤ベルトについて、
私の経験と学びからお答えします。

☆ メールde足育相談室「教えて!あす香さん」vol.201 ☆

もうすぐ2人目を出産するのですが、
骨盤ベルトについて教えてください。

1人目の出産の後、
腰痛が辛くて整体に通っていました。

立ったり座ったりするときに、
膝が痛むこともありました。

産後に面倒でベルトなどをしなかったので、
骨盤がゆがんだのかなと思っています。

今回はベルトをしようと思っているのですが、
お勧めがあったら、教えてください。

  
ご質問をいただき、ありがとうございます。

2人目のお子さん、楽しみですね。
無事のご出産を心よりお祈りしています。

さて、ご質問の骨盤ベルトですが、
用意されてもいいですが、
私はなくてもいいと思います。

実は、骨盤ベルトよりも、
他に準備してほしいものがあるんです。
 

ごろごろ寝て休む環境を準備しよう

「産後の床上げ」って聞いたことがありますか?

昔は、お産の後の1カ月ほどは布団を敷きっぱなしで、
お母さんの体が順調に回復するまで
しっかり休ませておく風習がありました。

妊娠中の女性は、
赤ちゃんを子宮で育て、生み出すために、
10カ月の時間をかけて骨盤が大きく開いていき、
出産のときは骨盤が最大限に開きます。
    
産後まもない女性の体は、
骨盤が開きやすいようするホルモンが影響して、
全身の関節がゆるんだ状態になっています。

この状態が完全にもとに戻るまでには、
約2年の歳月がかかると言われています。

この歳月の流れには大きな波があって、
まずは3週間、そして2か月までの間で、
ぐぐっと妊娠前の体の状態に近づきます。
 
だから、最初の3週間は、
なるべく体を横にして寝て暮らし、
負荷をかけないようにすること。

この時期に立ち上がって家事などをすると、
後々の痛みや不調などのトラブルにつながります。

ベルトを用意するよりも、
協力してもらえる人、買える物、
利用できるサービスはどんどん頼って、
自分は動かずに、
ごろごろ寝て休める環境を準備してください。
 
 

パソコン&スマホを休む準備をしよう

昔は「産後に針仕事をするな」と言われていました。

産後の女性の体には、
骨盤を締めていくホルモンが働き、
体を妊娠前の状態に戻していきます。
 
このときに、目や頭、手指を使っていると、
神経や首・肩の筋肉が緊張しやすくなり、
ホルモンの働きが妨げられます。

そして、骨盤も元に戻りにくくなってしまいます。

現代では産後に針仕事はしないと思いますが、
針仕事以上に目と頭を使うかもしれないのが、
「パソコン」や「スマホ」です。

「生まれました!」という報告は、
できるだけご主人にお任せして、
目と頭をゆっくりと休めてください。

なお、出産前もこれは同じこと。

できるだけ目や頭を使わずに、
ぼけーっと本能のままに過ごす暮らしが、
妊婦さんにはお勧めです。

足の長さと幅に合うスニーカーを準備しよう

産前産後は、
骨盤をゆるめるホルモンの影響で、
足の関節もゆるんでいます。

また、運動量が減って筋力が落ちることで、
足のアーチが崩れやすくなっています。

自分の足の長さと幅に合うスニーカーを買って、
産後2年を過ぎるまでは、
しっかりと足を守り支えていきましょう。

骨盤ベルトで腰を支えても良いのですが、
体の土台になる足元に問題があれば、
また腰痛や膝の痛みに悩まされる可能性があります。

そして、腰痛や膝の痛みは、
骨盤だけでなはく、
体の使い方に原因がある場合もあります。

妊娠中にお腹をかばって歩いていた名残で、
腰を反った姿勢やガニ股歩きなどが
癖になっている方も多いようです。

姿勢に原因がある腰痛や膝の痛みは、
正しい立ち方や歩き方を身につけることで解消できます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

質問やご感想がありましたら、こちらまでお送り下さい。

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