ローファーを選ぶときに注意することは?

「足育質問箱」は、メールマガジン・LINE公式アカウントを登録されている皆さんからのご質問や、出張足育講座で受けたご質問について、みやざき足育センターの成田あす香が、足育アドバイザー・保育士の資格や3人の子育て経験からお答えするコーナーです。皆さんの子育ての参考になれば幸いです。

Q.学校のローファーを選ぶときに注意することは?

娘が4月から高校生になるのですが、登下校時の靴がローファー指定になっているようです。

私自身、ローファーはかかとがパカパカして脱げてしまい、靴擦れになったり、歩きにくかったりした思い出があります。

足育を知るとローファー指定に疑問を感じますが、娘がローファーを履きたがっていることもあり、ローファーを履かせようと思っています。

ローファーを選ぶときのポイントや注意することなどを教えてください。

A.ローファー選びこそ「幅」がポイント!

まずは、学校に「指定店・指定靴以外のローファーを選んでも良いか」を確認しましょう。

ローファーは、ひも靴のように足に合わせて靴を調整する機能がないため、より「サイズ選び」が重要になってきますが、学校で販売されるローファーでは、幅のサイズ展開がない可能性が大いにあります。

自分で好きなものを選んで大丈夫なら、親も安心、娘さんも喜ぶローファーをじっくり探せます。

サイズ選びのポイントとショップ3つを紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。

足のサイズを測ってみよう

「脱げる」「痛い」「歩きにくい」などの困りごとに悩まされないためには、長さだけでなく、足幅(足の幅)、足囲(足の周径)、甲の高さやかかとの幅などが合っているかどうかも要チェックです。

そこで、足に合う靴の幅のサイズを知るために、両足で立った時の足の3サイズ、足長・足幅・足囲を測ってみましょう。

測ったサイズを靴のサイズ表に当てはめて、幅のサイズを割り出します。

幅のサイズ(アルファベット)がEEよりも左寄りの場合は幅が細く、右寄りの場合は幅が広めです。

このサイズを参考に、靴屋さんの実店舗またはオンラインショップでローファーを探していきます。

デザインとしては、できるだけ甲をおおう部分が広く、かかとが深めのものを選んだ方が、脱げにくく歩きやすいです。

また、素材が固すぎると靴擦れを起こしやすいので、革が足になじむような柔らかさかどうかもチェックポイント。

実際に靴を試してみないと足に合うかどうかは分かりませんので、履いて歩いてみてから決めましょう。

足の幅に合ったローファーを探そう

ローファーと言えば「ハルタ」

ローファーと言えば「ハルタ」のイメージを持つ人も多いと思いますが、ハルタのローファーは幅が1E(細め)、2E(標準)、3E(広め)とバリエーションがあります。
(写真をクリックするとAmazonのページが開きます)

牛革コインローファー NO.3041
幅:1E サイズ:22.5-25.5

牛革コインローファー NO.304
幅:2E サイズ:21.5-26.5

 

牛革コインローファー NO.3048
幅:3E サイズ:22.0-26.5

1E(細め)、2E(標準)、3E(広め)の3種類のバリエーションがあるのは、いま写真で紹介したデザインのみですが、2E、3Eは他にもデザインや素材(牛革・合皮)が違うローファーがあります。

幅が細くて合う靴がない人の救世主!?「パラマウント」

パラマウントは「健康を足元からサポート」をモットーに職人さんが一足ずつ革靴を作っているブランドで、コインローファーは幅の展開がA・C・3Eの3サイズがあります。

A幅はサイズ表に書いてある中で一番細いサイズで、C幅は標準EEより3サイズ細いサイズ。
「足の幅が細すぎて、今までゆるい靴しか履いたことがない!」「かかとがパカパカ抜けてしまう!」という方の救世主ともいえる幅展開です。

こだわって作っていることもあり、価格は18,700円(税込・2023年2月6日現在)になりますが、これで3年間、足元の悩みがないと思えば……ですよね。

直営店のポディア(飯田橋、聖蹟桜ヶ丘、武蔵小杉、大阪・京橋)で購入できる他、全国各地で販売会があり、宮崎にも回ってきます。

宮崎での販売会は2023年3月19日、その他の各地での販売会情報はこちらで確認できます。

なお、受注生産のため、注文後4~5週間ほど時間がかかるそうです。

オンラインでシューフィッターさんに相談しながら選べる「靴のキング堂」

世田谷区奥沢にあるシューフィッターさんのいる靴屋さんで、通学靴に悩んでいる学生さんのお悩み解決実績が豊富です。

ハルタなどの既製品のローファーとオリジナルローファーを扱っておられ、店舗での購入はもちろん、オンラインや電話で相談しながらのネット購入もできます。

靴のキング堂のホームページには、家庭でできるサイズ計測の方法や、靴選び豆知識などの情報も豊富! ぜひ一度ご覧くださいね。

かかとパカパカの原因は「靴の履き方・脱ぎ方」にもあり!

「ローファーって履いているうちに、ゆるくなってきちゃう」という話も聞きます。

買ったときは足に合っていたのに、履いているうちにゆるくなってきてしまうのは、脱ぎ履きのときに靴を傷めてしまっているせいかもしれません。

靴を履く時に無理に足を押し込めようとしたり、靴を脱ぐ時に両足で靴同士をもぞもぞして脱いだりすると、靴のかかとの形が崩れ、履き口が広がってしまうため、かかとがゆるくなってしまいます。

ひもやベルトのないローファーは靴そのものの形が物を言うため、脱ぎ方・履き方に気を付けて靴の形を守ることが大切です。

先ほど紹介した靴のキング堂さんが、YouTubeで「正しい履き方・脱ぎ方」を紹介していますので、ぜひご覧ください。

ぴったりのローファーと出会い、軽やかな足もとで楽しい学校生活になりますように。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

みやざき足育センター 成田あす香