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足の親ゆびの爪の根元が横に割れている

先日、Instagramのメッセージでご相談が寄せられました。

1歳半になる女の子がいます。

保育園から帰ってきて足の親ゆびの爪を見ると、両足とも爪の根本が横に割れています。

本人は痛がってもいませんが、原因わからずで…。

どうすればよいのでしょうか?

 

ご相談者様から許可をいただきましたので、皆さんと回答をシェアしたいと思います。

「何が爪に当たった?」

爪の割れの原因は「何かが爪に当たった」です。

どこかにぶつけたりした覚えがなければ、まず調べたいのが「靴」です。

そこで、

  • 中敷きに足を乗せて立った写真
  • 中敷きそのものの写真
  • 靴を履いた状態の足もとの写真

を送ってもらうようにお願いしました。

すると、「中敷きは取れましたが、足の上に乗せるのは却下みたいです」と中敷きの写真だけをお送りいただきました。

1歳半のお子さんですからね…無理もないです。

でも、この中敷きに残った足跡だけで、かなりのことが分かります。

小さ過ぎる靴と、 大きいけれど幅が狭い靴

中敷きに残っている足跡からの判断では、左側の靴は小さ過ぎて、右側の靴は大き過ぎる。

 

左側の靴は、足跡で親ゆびの先が当たっていることが分かるので、これは爪を圧迫しているだろうと推察できます。(※下の写真の赤い丸印)

 

一方、右側の靴は、つま先のゆとりが多くあり過ぎるのに、親ゆびの跡を見ると横から靴に押されています。

長さは大きく、幅は狭いという、足に合わない靴であることが分かります。(※下の写真の青い丸印)

赤い丸印と青い丸印の位置と、爪のトラブルが起きている位置、ぴったり合いそうな感じです。

 

「左が12.5、右が13の靴なのですが…」

このことをメッセージで回答しましたところ、

左が12.5 右が13になります。

靴としては間のサイズがないので、13の方が良いということでしょうか?

とお返事をいただきました。

うーん…これはなんとも言えないですね。

というのも、靴に表記されているサイズと実際のサイズは、メーカーやモデルなどで違っていて、左の靴の12.5と右の靴のサイズ13.0を単純に比較することは出来ないのです。

一つ言えるのは、右側の青い印をつけた13.0の靴は、お子さんの足に対して幅が狭い。

だから、この靴でワンサイズ小さくしても、やはり足の親ゆびを横から圧迫してしまうと思います。

 

左側の赤い印をつけた12.5の靴は、ワンサイズかツーサイズ上げると合うかもしれない。

でも、これは実際に足と靴を合わせたところを確認してみないと分からないところです。

 

中敷きから「靴が合っていない」という判断はできたのですが、写真のやりとりでアドバイスできるのはこれが限界。

お住まいを伺ってみると関西の方だったので、近くの足育アドバイザーを紹介しました。

こうやってInstagramで相談をいただくほど、子どもの足のことって、どこに相談したらいいのか分からないんですね。

足に表れたサインを見つけ、早く原因を取り除いて

薄くて柔らかい子どもの足の爪は、よく割れたり欠けたりするものですが、そこには必ず原因があります。

今回の相談者様は、子どもの足に表れたサインにすぐ気づき、相談に動かれたのが本当に良かったと思います。

もし気づかなかったら、気づいても放っておいたら、知らぬ間に爪の成長に大きなダメージがあったり、足のゆびの変形に繋がったりしてしまったところでした。

着替えのとき、お風呂に入るときなど、子どもの足をよく見てみましょう。

そして、いつもと変わったところがあったら、早めに原因を探り、それを取り除いてもらえればと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

みやざき足育センター 成田あす香

このサイトの管理人
成田 あす香

みやざき足育センター 代表/NPO法人日本足育プロジェクト協会 理事

保育士/足育アドバイザー(R)/健康経営アドバイザー

子どもの体の健やかな成長と大人の健康づくりに欠かせない「足と靴の基礎知識」「体を動かす楽しさ」をテーマに、2013年より講演活動などを行っています。
これまでに、宮崎県内21市町村と全国5都県にて延べ300回以上の足育講座を開催し、受講者は5000人を超えました。

2024年には、幼少期の足の成長への貢献が評価され、「運動器の健康・日本賞」奨励賞を受賞。
また、宮崎日日新聞「からだの土台足育」連載や、UMKテレビ宮崎、MRT宮崎放送でのメディア出演の実績もあります。

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