子どもの靴は「サイズが小さくなったから買い替えを…」と思いますが、サイズがあまり変わらなくなってきたり、大人の靴だったりは、いつ買い替えたら良いものか悩みますよね。
サイズが合っていても、靴は買い替えた方が良いときがあります。
それは、靴が傷んできたときです。
破れなどは見た目で気付きやすいと思いますが、気づきにくいのが靴底や履き口。
また、見た目は傷んでいない靴でも要注意……。
靴底が減っていませんか?
靴底に減っている部分があったら、そろそろ新しい靴に買い替えたい時期です。
靴底の減り方には、その人の歩き方の癖が表れます。
かかとの内側が減っていたり、かかとの外側が減っていたり、つま先が減っていたり。
左右の靴底を比べて見てみると、減り方が違っていたりしませんか?
そのまま履いていると、良くない歩き方の癖を強めてしまうこともあります。
靴の履き口が広がっていませんか?
靴の履き口とは、足を入れる部分、足首周りの部分のこと。
履き口が広がってしまった靴は、足を支える力が弱まっていますので、これも新しく買い替えましょう。
履き口の広がり方にも、歩き方の癖が現れます。
足の内側(親指側)が広がっている場合は足首が内側に傾きがちなことを表し、足の外側(小指側)に広がっている場合は足首が外側に傾きがちなことを表しています。
これも、よく見ると左右で広がり方が違っていることが、よくあります。
自分の歩き方と靴の広がり方を比べてみると、「そういえば…」と何か思い当たることが見つかるかもしれません。
足首が傾いていると、歩くときに足裏の筋肉やふくらはぎの筋肉が正しく使えないので、疲れやすかったりトラブルを起こしてしまったりすることにもつながってしまいます。
見た目は傷んでいない靴も要注意
お出かけ用や冠婚葬祭用の靴、登山などのレジャー用の靴など、普段あまり履かない靴は見た目は傷んでいないかもしれません。
でも、靴そのものが劣化している場合がありますので注意が必要です。
よくあるのが、靴底がはがれてしまうトラブル。
靴は、長い期間に渡って履かないでいると、接着があまくなってしまうことがあるためです。
また、靴底がウレタン底の場合は、加水分解によって、靴底そのものが劣化するそうです。
足育アドバイザーの仲間で、シューフィッターの遠藤睦代さんより、
「靴は、湿気に弱いのでなるべく履いてもらう事、湿気を吸わない保管所や、方法をお客様にはお話しています」
と教えていただいたことがあります。
たまに履いてあげること、そして、保管しておく場合には、しっかり乾燥させてから、風通しの良いところにしまうのが良いようです。
靴が傷んでいないかを目で見るだけでなく、履いて確かめてみるといいかもしれませんね。
下駄箱の靴を総点検してみよう
子どものようにサイズが変わらない大人の靴は、なんとなく同じものを履き続けていたり、最近は履いてなくても残してあったりしますが、買い替えるタイミングが分かると迷わなくてすみますよね。
靴底、履き口が傷んでいないかを見てチェック。
そして、見た目には分からない傷みがないかを履いてチェック。
下駄箱の靴を総点検して、履ける靴、履けない靴が整理されると、気持ちもすっきり整いそうです。
(引用:写真AC)
以上、サイズアップ以外の靴の買い替えのタイミングについてお届けしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事は、メールマガジンで配信したコラムを加筆再編してお届けしました。
ご質問やご感想がありましたら、こちらよりお送り下さい。
100歳まで歩ける足を育てる保育士
足育アドバイザーⓇ 成田あす香