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森永児童館子育て支援センターにて足育講座

お読みいただきまして、ありがとうございます。
みやざき足育センターの成田あす香です。

2018年10月25日、森永児童館(宮崎県東諸県郡国富町)の子育て支援センターにて、乳幼児の子育て中のお母さん方に向けて、足育のお話をさせていただきました。

森永児童館では、昨年度に引き続いて年に4回、講座に伺っており、3回目・4回目と足を運んでくださる方もいらっしゃいます。

そこで今回は、「今日の講座で知りたいこと、聞きたいこと、解決したいことはどんなことですか?」とお一人ずつに教えていただき、それにお答えする形で講座を進めていきました。

お一人ずつの聞きたいこと、講座を受けてのご感想を紹介させていただきながら、講座の様子をお届けしたいと思います。

Q.寝ながら授乳をしていますが、腰に悪いなどの影響はありますか?

(7歳 女児&0歳8カ月 男児のお母さんのご質問)

寝ながらの授乳はお母さんも赤ちゃんも身体を捻った姿勢になりやすく、体に負担がかかるため、できれば起き上がって授乳するのを私はお勧めしますとお話ししました。

寝ながらの授乳だと、赤ちゃんがウトウトしながら飲むため「今、おっぱいを飲んでいる」というスイッチが入りにくく、授乳時間が長くなりがちですが、起き上がってすると、「寝る」ことから「おっぱいを飲む」ことへとスイッチが切り替わるため、実は授乳時間が短くて済むことが多いです。

慣れないうちは大変に思えますが、壁や柱を使って背中をまっすぐにしてよりかかると、お母さんは半分ウトウトしながら、授乳ができます。

そして、赤ちゃんがお腹がいっぱいになったら布団に寝かせ、お母さんも全身を布団に預けて寝る。
こうすると、腰を痛めるような体の負担がありません。

《講座後の感想》

座っての授乳を昼、夜とやります。

長女が靴を履きたがらなかったり、ゆるめの靴を欲しがるので、足に悪いような気がしていました。
次の購入時は、再度、気を付けていきたいと思います。

Q.靴のサイズが合っていれば、2~3年前のおさがりでもOK?

(4歳 女児・0歳3カ月 男児のお母さんのご質問)

おさがりの靴は基本的にはお勧めできないとお話しました。

なぜかというと、おさがりの靴は、靴底が減ったり、履き口(足首周り)が広がったりして、靴が型崩れしていることが多いものだからです。
靴の型崩れには、前に履いていた人の癖が表れていて、その靴を履かせてしまうと、その癖に合わせて足を使うことになってしまいます。

また、靴のサイズは長さだけでなく、幅なども大切で、必ずしも本人に合った靴とは限りません。

一人一人の足に合った靴を履かせるのが原則ですが、泥んこ遊びなどに使う“汚しても良い靴”や、洗った靴が乾かないときのために、おさがりを活用するのは、ありだと思います。

おさがりをとっておく場合は、汚れたり濡れたりしたままの状態だと劣化が早く進むので、靴をきれいに洗ってしっかりと干し、風通しの良いところに保管すると良いです。

《講座後のご感想》

新品の本人に合った靴をしっかり履かせてあげるのが大事だと分かりました。

また、講座で学んだことの中では、授乳の時の姿勢にまっすぐして飲ませるのをやってみたいと思います。

お姉ちゃんは乳児期にうつぶせをほとんどしなかったので、弟はうつぶせの習慣を作って、首など鍛えられるようにしたいと思いました。

Q.ぺたんこ靴やハイカットの靴などいろいろあるが、トラブルを起こしやすい靴というのはある?

(6歳 ・1歳3カ月の2児のお母さんのご質問)

足の動きを妨げる靴、サイズの大きすぎる靴、小さすぎる靴はトラブルを起こすことを、お話しました。
靴を買うときに、ベルトがあるか、足指のところで靴も曲がるか、かかとがしっかりしているかを確認すること、
中敷きに足を合わせてサイズが合うことを確認し、最後は履いて足に合うかを確認するのがポイントです。

《講座後のご感想》

靴を買う時だけでなく、定期的に靴が合っているかチェックすることが大事だと分かりました。

上履き、体育館シューズも長時間履くものなので、選び方を見直します。

また、子どものハイハイをチェックし、ハイハイをたくさんする遊びを一緒にします!

Q.もうすぐ1歳で、歩き始めたので最近は靴を履かせている。そのせいか分からないが、親指の爪がはげて、ほとんどない。歩き方に問題?

(0歳11カ月 男児のお母さん)

お子さんの靴のフィッティングを確認させていただきました。
爪のトラブルは、爪がどこかにあたっていることが原因になることが多いからです。

靴から中敷きを出して、足を乗せて確認すると、足の長さに対して、靴のサイズが小さいことが分かりました。
次に靴を履いてみると、足首周りはベルトを最もきつく締めても余裕があり、靴を足にフィットさせられないことが分かりました。
また、靴下を履いた様子から、だぶついた靴下の生地や縫い目が、足の親指の爪のあたりに当たっているかもしれないと考えられました。
それから、11ヶ月という月齢から、もしかしたら靴を履く前の、ハイハイの頃に爪をひっかけたりしている可能性もあります。

靴や靴下を見直して様子を見ていくことと、
歩くために必要な体幹を支える力がまだ十分に育っていないので、遊びの中でハイハイを増やしてこれを育てることや、
靴を履かせる場合はハイカットのもので足首を支えてほしいとお話しました。

《講座後のご感想》

靴によって足に与える影響がいろいろあることを知りました。
サイズがだいたい合っていれば良いかと考えていたが、大きな間違いでした。。

デザインで靴を選ばない、靴を選ぶ時は中敷きを出して合わせる。靴下もチェックする。
また、歩いているが、ハイハイをする遊びをすることを、これからやっていきます。

あまり足について考えたことがなかったが、子どもの足のためにも大切にしていきたい。
そして自分の歩き方や抱っこもバランスよくします。

Q.7カ月でつかまり立ち、伝い歩き。9カ月で時々手ばなしでタッチ数秒と全てが上の子より少し早い。今後の足の成長(О脚)に問題ないか?

(3歳 女児&0歳9カ月 女児のお母さんの聞きたいこと)

ハイハイがその後の足の成長にどう影響するのかが体で分かるように、ハイハイ→お尻を高く上げたハイハイ→立つ→歩くとういう動きを実際にやってみて、体のどこの筋肉が使われているかを確認しました。

《講座後のご感想》

ずりばいはよくやっていたが、ハイハイは少ないように思いました。ハイハイをしてから立って歩くことの重要性を改めて感じたので、できるだけハイハイをさせるようにします。

また、寝かしつけで添い乳をすることが多く、ダラダラ飲みでした。ちゃんと起きてした方が、短くて済むということなので、今夜からします。

毎回すごく勉強になります。ありがとうございます。

今回の講座は、0歳の赤ちゃんのいる方が多く、ちょうど質問にもあがりましたので、基本の授乳の姿勢をお伝えしました。
普段の授乳の姿勢が、子どもの体の発達に影響を与えることに驚かれた方も多かったです。

0歳、1歳の頃は特に、抱っこや授乳などの親の関わり方が、子どもの体に影響する時期です。
「子どもの体が左右対称になるように関わる」ということを、日常に落とし込んでいただけたら幸いです。

今日の機会を作ってくださった森永児童館の先生方、
そして、お越しくださった皆様に心より感謝いたします。

お読みいただき、ありがとうございました。
ご感想やご質問がありましたら、こちらまでお送り下さい。

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成田 あす香

みやざき足育センター 代表/NPO法人日本足育プロジェクト協会 理事

保育士/足育アドバイザー(R)/健康経営アドバイザー

子どもの体の健やかな成長と大人の健康づくりに欠かせない「足と靴の基礎知識」「体を動かす楽しさ」をテーマに、2013年より講演活動などを行っています。
これまでに、宮崎県内21市町村と全国5都県にて延べ300回以上の足育講座を開催し、受講者は5000人を超えました。

2024年には、幼少期の足の成長への貢献が評価され、「運動器の健康・日本賞」奨励賞を受賞。
また、宮崎日日新聞「からだの土台足育」連載や、UMKテレビ宮崎、MRT宮崎放送でのメディア出演の実績もあります。

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