お読みいただきまして、ありがとうございます。
みやざき足育センターの成田あす香です。
お子さんの通う保育園や幼稚園は、
どんな活動に力を入れていますか?
最近は、専任の外部講師を招いて、
体操教室、スポーツ教室に
力を入れるところも増えていますね。
体を動かす活動の日には、
「動きやすい靴を履かせてください」
と園の先生からお願いがあるかと思いますが、
お子さんの履いている靴、
本当に動きやすいですか?
ある保育園のマラソン大会で…
ある保育園に足育講座に伺ったおり、
講座の前に開かれていたマラソン大会を
見学させていただいたことがあります。
スタートを待っている子ども達の靴を見ると、
面ファスナーがついているもの、
スリッポンタイプ、ハイカットなど、
いろいろなデザインの靴がありました。
いよいよスタートです。
走り出しで靴による差があるかなと思いましたが、
あまり差は感じられず、
みんな勢いよく走っていきました。
上り坂になると急にスピードが落ちる子がいる
園の周りを1周するコースは、結構アップダウンがあります。
私が見学をしていた場所はゴール直前で、
軽い下り坂を下りてきた後に、道を曲がって上り坂。
その坂を登り切るとゴール、というところでした。
ゴールの近くで子どもが走ってくるのを待っていると、
トップの子が見えてきました。
2人の子どもが、
同じくらいのスピードで下り坂を走ってきます。
そして、道を曲がった後の上り坂で、
1人はその勢いのまま上り坂を登り切り、
もう1人は急にスピードが落ちてしまいました。
「なぜだろう?」
続々と帰ってきた子ども達にも、
やっぱり上り坂でスピードが落ちる子がいます。
子ども達を観察していると、
「靴底」に違いがあることに気づきました。
下り坂の勢いで上り坂を登れる子どもの靴は、
靴底が足の指の関節と同じ部分で曲がるのですが、
上り坂でスピードが落ちる子は、
靴全体を持ち上げるように坂を上っていきます。
たぶん、靴底が固くて、
足の指の関節のところで曲がらないのでしょう。
こんな風にはっきりと靴による違いが
分かったのは初めてだったので、
私もとても驚きました。
動きやすさのポイントは「面ファスナー」と「靴底」
親であれば誰でも、
子どもたちのもつ力を最大限に
引き出してあげたいですよね。
せっかく園でプロの講師から教えてもらっている、
運動教室やスポーツ教室。
靴一つで、
子どもが上手に走ったり飛んだりできなくて、
充分に楽しめていないとしたら、
ちょっと惜しいと思いませんか?
動きやすい靴かどうかをチェックするポイントは
「面ファスナーでとめられて、靴が脱げないこと」
「靴底が足指の関節と同じ位置で曲がること」
です。
プラスして
「かかとに芯が入っているか」
というところまでチェックすると良いです。
靴がかかとの骨を支えてくれるので、
足元の安定が高まります。
幼稚園や保育園の保護者会に伺っての足育講座では、
動きやすい靴かどうかのチェックのしかたを、
実演を交えてお伝えしています。
あなたの園でもぜひいかがでしょうか。
お問い合わせはこちらから承ります。
靴を変えるだけで、
子どもが発揮できる運動能力が高められるなら、
ぜひ意識したいですよね。
お読みいただき、ありがとうございました。
質問やご感想がありましたら、こちらまでお送り下さい。