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踵(かかと)の痛みは、日頃どんなことをして鍛えたらよいですか?《メールde足育相談室vol.198》

お読みいただきまして、ありがとうございます。
    
みやざき足育センターの成田あす香です。

本日は、小学4年の女の子のお母さんから、
足育講座でいただいた、
踵の痛みについての質問をご紹介します。

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☆ メールde足育相談室
「教えて!あす香さん」vol.198 ☆

扁平足で走ったりした後に踵(かかと)を痛がります。
日頃、どんなことをして鍛えたらよいですか?

(足育講座で伺った
 小学4年・女子のお母さんからの質問)

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この質問をくださった方に、
「何かスポーツはされていますか?」
「いつも痛がっていますか?
 “いつも”ではない場合は、
 どんな時に痛がりますか?」
とお伺いしました。

スポーツは、
ソフトテニスをされているとのこと。

痛がっているのはいつもではなく、
運動会の練習の後に痛がっていたそうです。
  

【小4の頃によく聞かれる踵の痛み】

実は、小学4年生(10歳)の頃は、
踵の痛みを訴える症状が
よく見られる年齢でもあります。

その症状のひとつに、
医学的には
「踵骨骨端症」「シーバー病」
と呼ばれる病気がありますので、
ご紹介します。

子どもの骨はまだ軟らかく、
幹の部分と端の部分が分かれて、
間にすき間があります。

骨の端の部分は軟骨になっていて、
骨の長さの成長を司っています。

踵の骨には、
アキレス腱や足底筋膜が付いています。

ランニングやジャンプなどの動きが続くと、
踵の軟骨の部分が引っ張られ、
炎症が起こって痛みを感じることがあります。

特に土踏まずのない扁平足の場合は、
踵に負担がかかりやすいと言われています。

痛いのを我慢したままで
踵に負担のかかる運動を続けると、
成長過程にある骨の形成に
影響が出ることもあります。

鍛える前に、
まずは病院に行って、
原因を探ってみましょう。
 

【家庭で子どもにしてあげられること】
 
家庭でできることとしては、
痛みがあるときには足を休めること。

運動は控えたり、頻度を少なくしたりして、
痛みが治まるのを待った方が良いです。

痛みが治まったら、
鍛えるというよりは、
筋肉の柔軟性を高めるケアを心がけて、
踵への負担を減らすのが良いですね。
 
それから、
靴でも踵にかかる負担を
軽くしてあげることができます。

次の5つのポイントを、
ぜひチェックしてください。

(1)
靴底に弾力があって、
足にかかる衝撃を吸収できる靴

(2)
靴の内側の踵(かかと)に当たる部分に
クッションが入っていて、
踵を支えられる靴

(3)
中敷きが平らではなく、
踵(かかと)に合わせて
丸く立ち上がりがある靴

(4)
足の指が曲がる部分で靴底が曲がり、
足の本来の動きを妨げない靴

(5)
靴ひもや面ファスナーで
靴を足にフィットさせることができて、
足に負担をかけない靴

一日の中で、一番長い時間履いている靴を
優先して見直していくと良いと思います。
   

【終わりに】
   
痛みをかばっていると、
痛くないところにも負担がかかります。

私は、足裏の重心が左右で異なるのですが、
小学生の頃に膝の痛みがあった方に、
今も重心があまりかかっていません。

踵の痛みの原因は、
いろいろと考えられます。

健やかな成長を守るためにも、
ぜひ早いうちに病院などへ
相談に行ってほしいなと思います。

最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。

このサイトの管理人
成田 あす香

みやざき足育センター 代表/NPO法人日本足育プロジェクト協会 理事

保育士/足育アドバイザー(R)/健康経営アドバイザー

子どもの体の健やかな成長と大人の健康づくりに欠かせない「足と靴の基礎知識」「体を動かす楽しさ」をテーマに、2013年より講演活動などを行っています。
これまでに、宮崎県内21市町村と全国5都県にて延べ300回以上の足育講座を開催し、受講者は5000人を超えました。

2024年には、幼少期の足の成長への貢献が評価され、「運動器の健康・日本賞」奨励賞を受賞。
また、宮崎日日新聞「からだの土台足育」連載や、UMKテレビ宮崎、MRT宮崎放送でのメディア出演の実績もあります。

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