職場復帰までの5か月間、2歳児&0歳の兄弟を連れてこのクラスに参加されたジジさんに、足育クラスに入る前から卒会までの思い出を伺いました。
お友達をたたいてしまう息子に不安やイライラ…
下の子の産前産後に、兄のこーくんは一時保育に通っていましたが、3ヵ月経っても馴染めず。
ついには夜中に「幼稚園イヤだ」と叫ぶようになり、退園しました。
家で過ごしていましたが、支援センターに行くとお友達をたたいたり、つきとばしたりで、私は毎日謝り、こーくんを叱り。
育休中は子育てを楽しみたいと思っていたのに、イライラするばかりで全く楽しめませんでした。
発達相談にも行きましたが、こーくんの行動を理解してあげられず、翌年4月からの保育園も不安が募るばかり。
そんな時、約1年前に足育講座を受けていて、親子クラスがあるのをふと思い出し、思い切って体験参加してみました。
当時はとりあえず何でも、わらをもすがる思いで……。
皆が息子のペースを大事にしてくれた
体験参加の当日、みんなと初めて合流すると、案の定、みんなと一緒は嫌だと公園へなかなか行けなかったのですが、いったん遊びだすとすぐに慣れました。
それから1ヵ月は、朝「綾には行きたくない」と言い、着いても足育センターに入らない、泣く、が続いたが、クラスの皆がこーくんのペースを大事にしてくれて、最後にはみんなのことが大好きになりました。
一番の思い出は「みかん狩り」。
たくさん寄り道しながら、のびのびとお散歩し、家族だけでは歩き切れない距離を歩き切り、たくさんの発見をしました。
綾という自然の多い環境と、クラスの仲間と一緒ということで、こーくんにとっては心も体も成長した1日でした。
子どもの心の成長にも寄り添ってもらい、私も成長できた
クラスに参加するようになり、お友達と遊ぶ楽しさ、体を動かす楽しさを分かってくれたことが一番嬉しかったです。
クラスでは、足、体のことはもちろん、子どもの心の成長にも寄り添ってもらい、私自身も少しは成長できたかなと思います。
弟のあーくんは5ヵ月から参加していましたが、体の緊張が強いことが私の不安要素でした。
体をゆるめる方法を教えていただき、はいはい、つかまり立ちと、成長していく過程で、親として今できることをしてあげることができました。
子育てて大事にしたかった「笑顔」を取り戻す
こーくんのように、お友達に手を出したり、こだわりが強く、イヤイヤも多い、怖がってあまり遊具で遊べない等、少しでも悩んでいる方がいたら、ぜひ体験にいらしてください。
育児のモヤモヤが少なくなり、今の私のように子育てを楽しいと思える時間、笑顔がきっと増えると思います。
子育てで大事にしたかった「笑顔」、少しは取り戻せているかなと思います!
インタビュー後記
こーくんが慣れるまでの最初の1か月間は、ジジさんにとって一番大変なところだったと思います。
私やクラスのメンバーは、過去の経験から、必ずこーくんが自分のタイミングで仲間入りすることを確信していましたが、こーくんが自分から皆のところへ行こうとするまでそばで待っているジジさんは、実際は気が気ではなかったと思います。
こーくんもあーくんも、それぞれがクラスの仲間の一人一人と関係を築き、かけがえのない友達になれたことが、本当に良かったなと思います。
ジジさんが一番の思い出にあげてくれた「みかん狩り」では、拾った木の棒をもって歩くこーくんと友達のりーくんの姿や、側溝を飛び越えたときのこーくんの晴れ晴れした顔が、私も鮮やかに思い出されます。
あーくんは、クラスに参加した頃の体の緊張がずいぶんなくなり、抱っこした時に体に力が入っている体から、足がぶらーんと重力に預けられるようになりました。
ジジさんが教わったことを家でもいろいろ続けられていたおかげで、あーくんのはいはいの量は確実に増えました。
クラスに通い始められた頃と卒会の時を比べると、明らかに顔が晴れやかになったジジさん。
子育てで大事にしたかった笑顔は、間違いなく取り戻せています。
足育クラスで得られた経験を土台に、今度は保育園と二人三脚で、理想の子育てをされていることでしょう。