2019年3月5日の親子足育クラスあしかは、ゴム紐、ボール、縄をもって、綾町内の築山へ遊びに出かけました。
ゴム紐で「ねずみのおうち」
大人二人が向かい合わせに立って脚にゴムをかけ(ゴム跳びの要領です)、「たわらのねずみ」というわらべうたをうたいかけました。
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たわらのねずみが
いっぴきチョン
にひきチョン
さんびきチョン
たわらのねずみが
いっぴき逃げた
にひき逃げた
さんびき逃げた
たわらのねずみは
よっといで
はよはよはよはよ
よっといで
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大人が1人見本となってゴム紐の中に入ると、子ども達もこの歌詞に合わせて、自然とゴム紐の中へ入ったり出たり…。
ゴム紐を大人の足首の位置にかけたときは、みんなゴム紐をまたいで入りましたが、膝などの高い位置にかけると、ゴム紐を引っ張ってまたぐ子と引っ張ってくぐる子に分かれ、いろいろな動きになるのが面白い。
自分の体の大きさと、ゴム紐の高さを見て、瞬時に判断するんでしょうね。
なお、この曲は、全国各地で高齢者にわらべうたを聞きとってまとめられた「日本わらべうた全集」の「熊本・宮崎編」に載っていたもので、もともとは【大縄跳び】のときにうたわれた曲です。
ゴム紐を使った遊びは創作であることを補足しておきます。
ゴム紐で「電車ごっこ」
2歳児が飽きて離れていったので、1歳児の子たちと「ねずみ電車が発車しまーす」と電車ごっこを始めようとすると、2歳児もそれを聞きつけてまたゴム紐遊びに。
最初は私が運転手をしていましたが、途中で「私が運転手じゃなくて、ジジさんが運転手ね」と、運転手と車掌が交代、反対を向くように声かけをしました。
すると、1歳10カ月のSちゃんは方向転換をして、1歳7カ月のIちゃんはそのままの向き。
実は、この声かけは1歳6カ月~2歳頃の発達でみられる「体の向きを方向転換する」を意識したものなんです。
たとえば、すべり台で「お尻をつくのではなくて、お腹ですべる」といった声かけをすると、自分で向きを考えて変えられるようになります。
3カ月生まれの早いSちゃんはこの力が身についていて、Iちゃんの方はこれから方向転換ができるようになっていくんですね。
この日のクラスの後にいただいた振り返りから、Iちゃんのお母さんの感想をご紹介します。
変わるのを見るのが楽しみ。ぜひ口を出さずに見守りたい。
ゴムの列車は長く遊べていて、子ども2人ともはまっていた。
家では段ボールに2人、3人入って電車ごっこをしているが、ゴムだとたくさん入れて、歩くペースの違いにも対応してくれて利点もいろいろ。
手に切符(葉っぱ)をもったり、棒を持っていても、ゴムだと握れちゃう!
遊びにいろんなアレンジを加えて楽しんでいた。
逆走に方向転換がまだできないIちゃん。
ちょうどこのころの発達の境目との話を聞いて、Iちゃんがこれから変わる(方向転換を自分で気づいてできるようになる)のを見るのが楽しみ。
ぜひ口を出さずに、遊びにの中に取り入れつつ、見守りたい。
親子足育クラスでは、一人一人の子どもの発達のペースを大切に体の力を伸ばしていくため、少人数で、親子で参加していただくことにこだわっています。
「これができるようになっているから、次はこれができるようになる頃…」という一歩先の発達を見据えた遊びを意識して、親が率先して楽しく遊びます。
周りの子ができていて、自分の子はできていない。
こんなとき、つい「ほらほら、反対向きだよ」と言いたくなってしまいますよね。
そこをぐっとこらえて、親はやって見せるだけ。あえて自分で気づくのを待つ。
自分で気づいてできたとき、子どもの中には「わかった」という達成感が生まれます。
お読みいただき、ありがとうございました。
質問やご感想がありましたら、こちらまでお送り下さい。
親子足育クラス「あしか」について
少人数で、子どもの発達のみちすじを感じながら、子どもの体を育てるあそびと暮らしの知恵を学ぶ、親子で通う保育園のようなクラスです。
わらべうた遊び、さくら・さくらんぼのリズム、公園や綾の自然の中での外遊びなどを行っています。
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