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2カ月半入院のけがもチャンスにする「ほめ達」から学んだこと

お読みいただきまして、ありがとうございます。

みやざき足育センターの成田あす香です。

「まるでコントのような話なのですが…」
と、夫が右足首の骨折をしているご報告をしてから、
1カ月が経ちました。

けがをしてから2カ月半に渡る入院生活を終え、
今日、やっと家に戻れる日を迎えました。

とてもゆっくりの足取りではありますが、
両足で歩いています。

ほとんどの人は、
けがをしたというだけで凹みそうですが、
さすが「ほめ達」です。

けがをチャンスととらえ、
自分の体と心にしっかり向き合い、
入院生活を過ごしていました。

(解説)
「ほめ達!」とは、目の前の人やモノ、起きる出来事などに
独自の切り口で価値を見つけ出す『価値発見の達人』です。
夫は、「ほめる」ことの正しい知識と体験を備え、
その実際を伝える「ほめ達認定講師」の顔ももっています。

けがは「体を鍛え直す」チャンス

けがをして入院して約4週間までは、
骨折した足首周りの全体を固めるように、
鉄骨のようなものが足に刺さっていました。

写真を見て卒倒される方がいるといけないので、
あえて写真は載せませんが、
例えるならば、ボーリング調査のやぐらみたいなのが、
足にくっついている感じです。

だから、車いすで動くのがやっとなのですが、
その時期からリハビリは始まっていました。

私が様子を見に行ったときに、
リハビリの先生と、
「これを機に割れる腹筋を目指す」と
上半身の筋トレに励んでいたことを思い出します。

惜しくも、まだ腹筋は割れていませんが(笑)
上半身の姿勢がとても良くなって帰ってきました。

  
 
また、足に刺さっている鉄骨が外れて、
足の骨そのものに補強の金属を入れてからは、
上半身のリハビリは自主トレーニングとなり、
歩行にむけての訓練に移りました。

おもりを乗せたタオルを足の指でたぐりよせたり、
足指をグーパーに開いたり…。

なんと、足指を開く動きは、
怪我をする前よりできるようになったそうです。

 

けがは「歩き方を見直す」チャンス

けがをした方の足に、
少しずつ体重をかける練習をしていき、
全体重をかけられるようになってからは、
歩行の訓練が始まりました。

意外なことに、
けがをした方の右足の癖はリセットされて、
健康な方の左足は前の癖のままなんです。

面白いですよね。

リハビリの先生は私の仕事のこともご存知なので、
「家で歩き方を教えてあげてください」
と頼まれました。

けがをした後は、
けがをかばって新たな癖が付きやすい時期でもあります。

しかし、ここで歩き方を練習すれば、
体に良い正しい歩き方を身につけられます。

けがをする前の歩き方でずーっと歩いていたら、
歳を取った将来に体のトラブルが出ていたかもしれませんので、
けがは、自分の体の未来を変えるチャンスと言えます。

けがは「生き方を見直す」チャンス

入院してリハビリが本格化する前は、
とても暇だったそうです。

せっかくの機会だからと、
本を読んだり、自分の考えていることを
ノートに書きまくったりしていたそうです。

「家族からも仕事からも離れて、
 本当に自分とだけ向き合う時間をもてた」
と言っていました。

これから、自分がどうしていきたいか、
すごく考えたそうです。

けがの治療という神様から与えられた時間は、
「生き方を見直す」チャンスでもあったんですね。 
   
 

足育で大事なことは、足を育てるだけじゃない

私の尊敬する人の一人に、
星野冨弘さんという詩人がいます。

星野さんは、学校の体育の先生でしたが、
仕事中のけがで手足の自由を失いました。
 
最初は自暴自棄になったものの、
自分にできることはなんだろうと考え、
口に筆をくわえて文や絵を描き始めたそうです。

私は、星野富弘さんの詩画だけを先に知っていて、
あとから創作を始めた背景を知ったのですが、
それから詩画集を見るたびに、
「もし、私が同じ目にあったら、
 私は星野さんのようになれるだろうか」
と自問自答しています。
 
私は、子どもの時から足を育てるの大切さを
伝える仕事をしています。

私が足の大切さを伝えているのは、
「誰もが死ぬまで自分の理想の人生を生きていくのには、
元気な足があったほうがいい」と思うからです。

でも、元気な足があったほうがいいけれど、
絶対になければならないものではない。

自立できる足以上に大事なのが、
「自立した心」ではないかと思っています。

今回、夫がけがをして、
自分の体と心に向き合っている過程をみて学びました。

たとえ大けがをしたとしても、
けがをチャンスととらえれば、
よりよい体も目指すことができる。

足育で大事なことは、
足を育てるだけじゃない。

同じ出来事から、
プラスの価値を見出そうとする、
そんな前向きな心を育てることも、
足育だということを。

そのためには、
「私は、自分のいいところ、旦那のいいところ、
子どものいいところを探して生きる」
と決めることが第一歩ですね。

お読みいただき、ありがとうございました。
質問やご感想がありましたら、こちらまでお送り下さい。

このサイトの管理人
成田 あす香

みやざき足育センター 代表/NPO法人日本足育プロジェクト協会 理事

保育士/足育アドバイザー(R)/健康経営アドバイザー

子どもの体の健やかな成長と大人の健康づくりに欠かせない「足と靴の基礎知識」「体を動かす楽しさ」をテーマに、2013年より講演活動などを行っています。
これまでに、宮崎県内21市町村と全国5都県にて延べ300回以上の足育講座を開催し、受講者は5000人を超えました。

2024年には、幼少期の足の成長への貢献が評価され、「運動器の健康・日本賞」奨励賞を受賞。
また、宮崎日日新聞「からだの土台足育」連載や、UMKテレビ宮崎、MRT宮崎放送でのメディア出演の実績もあります。

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