1月のすくすく足育クラスは、「大人が良い手本になって足を育てる」を目標に据えました。この目標に決めた理由は、乳幼児は自発的に模倣する力が強いからです。
クラスの設立時から通っている子ども達が、最近は自由に遊びたい盛りに成長してきたので、楽しく過ごすことを重視していました。すると、リズムあそびの正しい動きが分からないままに進んでしまいがちになりました。そこで、2017年は毎月1つのリズムをとりあげて、お母さんに丁寧にレクチャーすることにしました。
「金魚の動きがいまいちピンと来ていなかったけど、今日のあす香さんの丁寧な説明で解りました。今年はリズムの動きもしっかり理解して、しっかり動けるようになります! 金魚の動きはまだスムーズにできないので、寝る前の習慣にして覚えていきます」(2歳1か月Nちゃんのお母さん)
「車の中で退屈して泣いていた息子ですが、教室につくとニコニコ。お母さん達やお兄ちゃん、お姉ちゃんの動きを見て楽しそうでした」(1歳3カ月Hくんのお母さん)
まだ同じ動きができない子も、周りの人が動くのをよく見ています。こうして、動きのイメージが記憶されていくのでしょうね。
体の力がついてくると、見たものを真似てやってみることができるようになります。これを繰り返していくと、だんだんと思い通りの動きができるようになっていきます。
「足はこび、片足で立つ時間や手のあげ方(肘の伸び)が前よりスムーズかつ動く範囲が広がっていたように見えました」(Kちゃん1歳10か月のお母さん)
大人が思っている以上に、子どもは私たちのすることを見ています。
「最近、分かったことが1つあります。私が、全力で楽しそうにしていると、自分のしていることの手を止めて、笑顔で一緒にしてくれるようになりました。女優並みの演技力が必要です(笑)」(2歳9か月Hくんのお母さん)
Hくんは、雑巾がけの後の片づけのとき、一人だけ雑巾を三つ折りに、しかも綺麗に畳んでいました。
「あ、私のバスタオルの畳み方だ」と、お母さんが笑っていました。
子どもは、大人のすることを、そっくりそのまま真似しますよね。だから、我が子に「こういう子どもに育ってほしい」と願うならば、まず「大人が良い手本になる」ことが大事だと思います。
子どもの良き手本になろうと努めることで、私たち親もきっと磨かれていきます。
「大人が良い手本になって足を育てる」
まずは、大人が自分の足に対する意識を高め、足を大切にするところから、子どもの足育が始まります。
みやざき足育センター
足育インストラクター 成田あす香