☆☆☆ メールde足育相談室
「教えて!あす香さん」vol.180 ☆☆☆
小学4年の娘と小学1年の息子がいます。
小学4年の娘が、最近ヒールのついた
おしゃれな靴を履きたがります。
私自身にトラブルがあるので、
子どもにヒールのある靴を履かせるのは、
心配です。
ヒールがある靴は、
何歳くらいから履かせても
大丈夫なものでしょうか?
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ご相談をいただきまして、
ありがとうございます。
小学4年生の女の子って、
おしゃれをしたくなってくる
年頃ですよね。
そういえば、私が3~4年生の頃、
パンプスみたいな形の
ビニールの大きなメッシュで
ラメが入ってキラキラしているサンダルが流行りました。
あれを履くと、
自分が大人になったみたいで嬉しくて、
学校以外の時はいつも履いていたなと、
思い出しました。
足育を知った今では、
あああああ…なんと恐ろしいこと。
さて、
ご相談の答えです。
足の骨格が完成するのが、
だいたい18歳といわれています。
それを考えると、
18歳まではヒールの靴は
控えたほうがいいですよね。
ヒールの低いものでも、
パンプスのようにつま先が細くて、
足の指が圧迫されるものは、
履かないほうがよいでしょう。
きちんと、話をすると、
たぶん娘さんも分かってくれますよ。
だいぶ前の話になりますが、
足の計測会のときに、
足の親指のくの字に曲がって
いるように見えて、
気になる足の女の子がいました。
小学校6年生だそうで、
この日はローファーの形で、
ヒールのついた靴を
履いていました。
計測会に寄ってくれた理由を聞くと、
「ときどき足が痛い」ということでした。
私は、その女の子に向けて、
「こういう靴を履いて、
足がもっと大変なことになったら、
大人になってヒールを履きたいときに、
履けなくなっちゃうかもしれないよ」
などと話しました。
それを聞くと、
「そうか~、もうこういう靴はやめる」
と言ってくれました。
もうひとつ、ティーンズ向けの
こちらの本もお勧めしたいです。
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『子どものうちにしっておきたい!
“おしゃれ障害”』
著者:岡村皮膚科医院院長 岡村理栄子
出版:少年写真新聞社
この本の中に、
「足に合わない靴・水虫」
という章があります。
「かわいいデザインの靴は
痛くても仕方ないよね」
と言って、足に合わない靴を
履いていると、どうなるのか。
それが、足のトラブルを起こした
見るからに痛々しい
子どもの足の写真とともに、
分かりやすく説明されています。
「靴はもともとは、
足を保護するとともに、
足の機能をサポートするために
考案された”道具”」
と書いてあり、
よい靴の選び方の4つのポイントも
分かりやすくまとまっています。
子どもたちには、
ゆくゆくは自分で靴を選べるように
なってもらわなければなりません。
「ヒールを履いてはダメ」ではなく、
「今はなぜダメなのか」
ということを話すことで、
自分で靴を選ぶ力が
育まれていくのではないかと思います。
お母様ご自身のトラブルについて、
お子さんに話すのも、
一つの方法かもしれませんね。
ヒールの靴について話し合ってみることが、
娘さんの成長の良い機会となることを
祈っています。
ご相談をいただきまして、
ありがとうございました。