子どもの足の指が丸まっているが、このままで大丈夫?《足育相談室vol.217》
お読みいただきまして、ありがとうございます。
みやざき足育センターの成田あす香です。
本日は、メールマガジンでお届けした記事から、子育て支援センターでの足育講座でよくお母さん方によく聞かれるご相談をお届けします。
Q.子どもの足の指が丸まっている。このままにしておいて大丈夫?
「1歳半の子どもの足の指がいつも丸まっているのが気になっています。このままにしておいても大丈夫ですか?」とご相談をいただきました。
足の指が丸まっているというご相談は、子育て支援センターや幼稚園・保育園での講座でも多く聞かれるもののひとつです。
A.このままにしておくのは心配。まずは靴のサイズチェックで原因を探りましょう。
お子さんの足の指の形に疑問をもったこと、相談をしてくださったこと、今のタイミングで本当に良かったです。
小さな子どもの足は骨が軟らかく、骨と骨の間に隙間があるため、ちょっとしたことがすぐに変化となって表れます。
しかし、早く対策をすれば、大きな問題にならずに解決もしやすいです。
だから、こうして相談をしていただけて、本当に良かったです。
さて、足の指が丸まるというのは、実は足の変形のひとつで、放っておくのは心配なことです。
このままの状態が続けば、将来、けがやトラブルに悩まされるような足に育っていくこともあり得ます。
まずは、足の指が丸まってしまう原因として考えられるものを見つけ、一つ一つ取り除いていきましょう。
◎靴のサイズが合っていないかも?
よくありがちな原因は、靴のサイズが合っていないことです。
靴から中敷きを出して、中敷きの上に子どもを立たせて、つま先のゆとりを確認してみましょう。
(1)中敷きから足がはみ出している、または、足の指先にゆとりがほとんどない
靴のサイズが小さすぎるのが、原因のひとつになっているかもしれません。
大人であれば、小さい靴を履こうとしても入りにくいですし、時に痛みを感じると思います。
ところが、幼い子どもの足は脂肪が多くて柔らかく、骨も軟らかいので、サイズの小さな靴でも足の指を丸めて入ってしまいます。
いつもサイズの小さい靴を履いていることで、足の指が丸まった状態でいるのが癖になっているかもしれません。
(2)中敷きの先端と、足の指先の間に1cmを大幅に超えるゆとりがある
靴のサイズが大き過ぎるのが、原因のひとつになっているかもしれません。
靴のサイズが大き過ぎると、靴が脱げそうになるのをどうにかしようと、無意識に足の指を丸めるように踏ん張りがちになります。
そうやって足の指を丸めているのが、いつの間にか癖になってしまっているのかもしれません。
(3)中敷きの先からはみ出している指がある
一見するとサイズが合っていそうでも、小指が中敷きの先からはみ出していた場合もありました。
これも靴のサイズが小さいのと同じことになり、はみ出している指は足を丸めて靴に押し込まれている状態です。
◎靴の履き方に問題があるかも?
靴のサイズだけでなく、靴の履き方も見てください。
履き方の手順は覚えていても、ベルトがきちんと止まっていなくて、靴の足首周りがゆるい状態だと、靴が脱げそうになるため、無意識に足の指を丸めるように踏ん張ってしまいがちです。
また、過去の個別相談の事例では、靴を履いた後に、お子さんがつま先をとんとんと床に打ち付ける癖があると分かったものもありました。
つま先をとんとんとして履くと、靴のつま先に足の指先が当たりますので、足の指を丸めるようにして靴を履く癖がつくことが考えられます。
また、靴が足首にフィットしにくくなるため、靴の中で足が前にずれやすく、そのことによっても足の指を丸めてしまうでしょう。
特に、保育園や幼稚園に通っていて、お子さんがひとりで靴を履いている場合は、改めて靴の履き方を確認してみてください。
◎靴そのものや靴下、姿勢が関わっているかも?
ここまでに書いた以外にも原因として考えられることはありますが、実際にお会いして一緒にお子さんの様子を観察してみないと、分からないところもあります。
これまでには、中敷きでのサイズは良さそうでも靴の足首周りが足に合わなかった事例や、靴下に問題があった事例、体がバランスよく使えていないことが気になる事例もありました。
でも、多くの場合は、まず靴のサイズと履き方が原因のひとつとなっていますので、ぜひ中敷きを出してのチェックと履き方のチェックをしてみてください。
そして、すぐに改善できるところは変えて、少し様子を見てみましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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