へん平足は遺伝する?《足育相談室vol.209》

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こんにちは。    
みやざき足育センターの成田あす香です。
 
足育講座でよくいただく質問の中に、
「へん平足は遺伝しますか?」
という質問があります。
 
へん平足とは、
土踏まずと呼ばれている
足の裏のくぼんだ部分がない、
平たい足のこと。
    
「へん平足は遺伝しますか?」
とご質問をくださる方の多くは、
ご自身やご主人がへんぺい足なので、
「遺伝するかも…」
「子どもの土踏まずがないのは遺伝かも…」
と思っていらっしゃるそうです。
 
 

土踏まずはいつできる?

 
生まれたばかりの赤ちゃんを見ると、
実は、足の裏のくぼみがないんです。

土踏まずとは、
足の裏の筋肉や腱の力によって、
骨格がアーチ(弓形)の構造を
形作るためにできるもの。

赤ちゃんは、それが発達していないため、
まだ土踏まずがないのです。

それが、「ハイハイ」「歩く」
「走る」「跳ぶ」などの、
足裏の動きも含めた全身運動を通して、
筋肉や腱が発達し、
3歳頃から土踏まずが表れてきます。

へん平足は遺伝する?

骨格の特徴については、
遺伝の影響を受けやすいと言われますが、

土踏まずは、
生まれてから全身運動を通して、
発達していくものです。

生物学的な遺伝もあるかもしれませんが、
それ以上に、
「生まれてからどれだけ体を動かしてきたか」
ということが影響していると考えられます。

子どもは、親の座り方や立ち方、
歩き方などの姿勢をよく見ていて、
それが知らず知らずのうちに
見本として刷り込まれ、
親と同じような体の使い方をします。

それから、よく動く親だと
子どもも一緒によく動くけれど、
親があまり動かないと、
子どももあまり動かない。

こういうところから、
土踏まずが充分に発達せず
子どももへん平足になる、
ということが考えられます。

土踏まずの発達は6歳頃までに大きく進み、
10歳の頃に発達が完了すると言われます。

それまでの間に、
どれだけ体を動かしていくかが、
土踏まずの発達に大きく関わります。
 
 

子どもの足の土踏まずを育てるには

  
へん平足は生物学的な遺伝よりも、
体の使い方や生活習慣が
無意識のうちに似ていくことの
影響が大きいと考えられます。

だから、お子さんに
「へん平足が遺伝するか」
という心配をされているとしたら、
まずは、お母さんとお父さんが
体の使い方を変え、
日常の中で体を動かす意識を
高めていくのがいいと思います。
 
土踏まずができるためには、
体を動かしたときに、
足の裏とふくらはぎの筋肉が
しっかりと使われる必要があります。

例えば、歩くという動きでは…

(1)
前に出す足は、
膝を伸ばしてかかとで着地
 ↓
(2)
前の足の重心をキープ
 ↓
(3)
後ろに残る足の
足首を伸ばす
 ↓
(4)
後ろに残る脚の
そけい部(脚の付け根)を伸ばす

この4つのポイントを意識するだけで、
筋肉が正しく使えるようになってきます。

お母さん、お父さんがやっていると、
それをお子さんも真似をするようになります。

「前の足の重心の位置をどこに置くか」
「この歩き方がしやすいのはどんな靴か」
ということも大事なポイントなのですが、
これは言葉で説明するよりも
体感で理解してもらうのが早いので、
講座や個別相談でお会いできる機会に
お伝えしたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。
質問やご感想がありましたら、こちらまでお送り下さい。
  

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