公園では「目を離さず、手出し口出しをしない」ことで、子どもの運動能力が高まる

お読みいただきまして、ありがとうございます。

みやざき足育センターの成田あす香です。

今日は、宮崎日日新聞で毎週日曜日に連載中のコラム
《からだの土台「足育」》からお届けいたします。

公園遊具で育つ力は、どんな力?

お子さんを連れて遊びに行く公園には、
どんな遊具がありますか? 

いつでも誰でも無料で使える公園の遊具は、
子どもの全身運動を楽しく引き出し、運動能力を高めてくれる、
日常的に活用したい足育スポットです。

今日は、幼児体育学の専門家・前橋明先生の著書
「あそぶだけ! 公園遊具で子どもの体力がグングンのびる!」から、
足育クラスに通う1~2歳の子どもに人気の3つの遊具を取り上げて、
どんな力が育つのかを見ていきます。
 

階段を上って足腰の筋力が鍛えられる「滑り台」

まずは、滑り台です。

滑り台は、座った姿勢で
上半身が倒れないようにしながら滑るので、
姿勢を保つ筋力やバランス感覚が育ちます。

また、滑る時のスピード感が楽しくて、
滑るために何度も何度も階段を上ります。
そうすると、足腰の筋力が
知らず知らずのうちに鍛えられます。

姿勢を保つ力とバランス感覚が育つ「ブランコ」

次は、ブランコです。

ブランコは、腕・足・腰が連動して
はじめてうまくこげるので、
バランス感覚と道具の操作力が育ちます。

1~2歳のまだブランコをこげない子も、
座っているだけで
姿勢を保つ力やバランス感覚が発達します。


 

転んだ時に手をついて体を支える力が育つ「鉄棒」

 
そして鉄棒は、2歳頃から遊べます。

2歳頃だと、
ただ鉄棒にぶら下がっているだけなのですが、
本当に楽しそうに何度もやります。

ぶら下がる遊びは、腕で体を支える筋力や
握力が高まります。

転んでしまった時に
自分の体を手と腕で支える力にもつながり、
けがをしない体づくりにつながっていきます。

危険な時以外は手出し口出しをせず、目は離さない

最後に、公園で子どもの運動能力を高めるために
ぜひ心がけてほしいのが、
「声かけを最低限に絞る」ということです。

子どもが全神経をフルに使って遊んでいる時に声をかけると、
子どもの集中力が途切れてしまい、
「抱っこ」と甘えが出たり、
落ちてけがをしたりすることもあります。

「危険な時以外は手出し口出しをせず、目は離さない」
と親が決めて関わると、
子どもは安心して難しいことに挑戦でき、
伸び伸びと体を動かすことができます。

 
 
公園は、楽しみながら運動能力を高められる、
身近な足育スポットです。

ぜひ積極的に活用してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

質問やご感想がありましたら、こちらまでお送り下さい。

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