産前産後は足の骨格が崩れやすい時期

お読みいただきまして、ありがとうございます。

みやざき足育センターの成田あす香です。

今日は、宮崎日日新聞で毎週日曜日に連載中のコラム
《からだの土台「足育」》からお届けいたします。

脱ぎ履きしやすい履き物が、体の不調につながっている

子育て中は靴の脱ぎ履きが大変だから、
靴ひものないスリッポンやサンダルが便利ですね。

でも、脱ぎ履きしやすい履物が、
かかとのガサガサ、むくみ、冷え、
爪や指の変形につながることをご存知ですか?

そして、これらのトラブルは、
体全体の不調につながる見逃してはいけないサインです。

産前産後は足の形が崩れやすい

 
健康な足は、体重を無理なく支えるための
アーチ構造になっています。

アーチ構造は、例えるなら、
跳び箱の前に置く踏切板のようなもの。

足のかかと・親指の付け根・小指の付け根の
それぞれを結んだ三つのアーチが板バネのように働き、
体重がかかるたびにたわんで、
地面から受ける衝撃を和らげます。

ところが、産前産後は
骨盤をゆるめてお産をスムーズにするホルモンが
足の関節もゆるめるため、
このアーチが崩れやすくなります。

そのようなときに、脱ぎ履きしやすい履物でいると、
足の筋肉を正しく使えないので、
ますます足のアーチが崩れてしまいます。

産後の足をスニーカーで守る

子育てから手が離れた頃に、
足のトラブルからくる体の不調に悩む毎日を過ごすか、
生き生きと自由な人生を楽しむ毎日を過ごすか。

足のトラブルを防ぐには、
脱ぎ履きしやすい履物ではなく、
足の長さと幅に合うスニーカーで、
靴ひもを最後の穴まで通し、
いつも靴ひもを締めなおして履くことです。

そうすると、足と靴が一体になり、
足のアーチを靴で支えながら、
足裏とふくらはぎの筋肉を使った正しい歩き方ができます。

毎日の靴ひもを結ぶ時間が、   これからの人生を変える

毎回、靴ひもを締めなおすのは、
慣れないうちは面倒かもしれません。

足育クラスに通うお母さん方も、
最初は脱ぎ履きしやすい靴を履いていましたが、
今は、お子さんを抱っこひもで抱っこしながら、
スニーカーの靴ひもを丁寧に結んでいます。

靴が足を支えてくれる感覚を知ると、
もう脱ぎ履きしやすい靴には戻れません。
毎日の靴ひもを結ぶ時間の積み重ねが、
子育てが一段落した時のお母さんの健康につながります。

お読みいただき、ありがとうございました。
質問やご感想がありましたら、こちらまでお送り下さい。

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